又候(読み)マタゾロ

デジタル大辞泉 「又候」の意味・読み・例文・類語

また‐ぞろ【又候】

[副]副詞「また」に「そうろう」が付いた「またぞうろう」の音変化》同じようなことがもう一度繰り返されるさま。あきれた気持ちや一種のおかしみを込めていう。またしても。またもや。「又候遊びの虫が騒ぎだす」
[類語]懲りずまに二の舞性懲しょうこりもないてつを踏む前車のてつを踏むてつを踏む改めてまたしてもまたまたたびたび何度よくしばしばちょくちょく往往ちょいちょいしきりしょっちゅう幾度頻繁頻頻しげしげ足繁くあまたたび再びまた重ねて再度再三再三再四再再又もまたもやくれぐれくれぐれも返す返すよくよくとくととっくり重重重ね重ね幾重にも念入り二度と二度と再びくどくどうだうだぐだぐだくだくだたらたらああだこうだ四の五の四の五の言う

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精選版 日本国語大辞典 「又候」の意味・読み・例文・類語

また‐ぞろ【又候・亦候】

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「また」に「そうろう」がついた「またぞうろう」の変化したもの ) 類似する状態が既にあるのに、他の同様の状態が新たに存在することを、一種のあきれた気持・滑稽感を含めて表わす語。なんともう一度。こりもせずにもう一度。
    1. [初出の実例]「そののちは逢事もなきと斗にまた候さゆる月に見る文」(出典:俳諧・若狐(1652)五)
    2. 「又候偽りをぬかすのじゃナ」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813)中幕)

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