(読み)ダン

デジタル大辞泉 「団」の意味・読み・例文・類語

だん【団〔團〕】[漢字項目]

[音]ダン(呉) トン(唐)
学習漢字]5年
〈ダン〉
まるい。まるくまとまる。「団扇だんせん団団団欒だんらん大団円
ひとかたまりに集まったもの。「団塊団結団地一団星団船団寒気団原子団
同類の人の集まり。人が集まってつくる組織。「団員団体団長楽団球団教団結団公団集団退団入団兵団
「団体」の略。「団交経団連
〈トン〉まるい。まるいもの。「団栗どんぐり金団水団炭団たどん蒲団ふとん
[名のり]あつ・まどか・まる
[難読]団扇うちわ団居まどい

だん【団】[姓氏]

姓氏の一。
[補説]「団」姓の人物
団伊玖磨だんいくま
団琢磨だんたくま

だん【団】

一つの組織にまとまっている集まり。仲間。団体。また、その団体の名称に付けて用いる。「の名誉のためにがんばる」「消防」「サーカス

とん【団】[漢字項目]

だん

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精選版 日本国語大辞典 「団」の意味・読み・例文・類語

だん【団】

  1. 〘 名詞 〙 人の集まり。集まった人のひとかたまり。
    1. [初出の実例]「四五人団(ダン)を為し」(出典花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下)

だん【団】

  1. 姓氏の一つ。

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普及版 字通 「団」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

(旧字)團
人名用漢字 14画

[字音] ダン
[字訓] まるい・あつまり・かたまり

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字は團に作り專(専)(せん)声。專に摶・(たん)の声がある。專は(ふくろ)の中にものを入れ、これをうち固めて、まるい形とする意。その外にさらに円形を加えて、その意を示した。〔説文〕六下に「圜(ゑん)なり」とあり、〔字林〕〔玉〕には「圓なり」に作る。圜は環状のもの、圓(円)は円鼎の意で、みなまるい意の字であるが、團にはうって一丸とする意がある。それで団子・団結・団欒の意に用いる。形のまるいものについていう。

[訓義]
1. まるい、まろぶもの。
2. あつまり、まるくあつまる。
3. かたまり、まるくかたまる。
4. 人のあつまり、くみ、くみをなすもの。
5. 摶・と通じ、うつ、まろめる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕團 マロナリ・アツマル・クロシ・マロガス・マドカニ・マドカナリ 〔字鏡〕團 マロガス・クボシ・イチジルシ・ウチワ・アキラカニ・ニギル・マドカナリ・マロナリ・アツマル・クロシ

[語系]
團・摶duanは同声。專は(けい)((ふくろ))の中のものをうつ形。摶はその動作、團はそのまろめた結果を示す字である。

[熟語]
団円・団鶴・団魚・団玉・団結・団光・団黄団坐・団歳団衫・団社・団集団焦・団団臍・団雪団扇・団堕・団体・団団・団茶・団転・団頭・団飯・団団標・団保団茅・団欒・団竜・団領団練
[下接語]
一団・楽団・疑団・軍団劇団・月団・財団師団・集団・船団・炭団・団・粉団・防団・旅団・露団

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【餅】より

…いずれにせよ,もち米を蒸して臼に入れ,杵で搗(つ)いたうえで,いろいろの形につくったものを餅の字で表してきたのであるが,餅という漢字は日本独自の使い方であり,中国の用法とはまったく異なっている。風俗学者で食物史家の篠田統(おさむ)(1899‐1978)によると,中国では饅頭(マントウ),餃子(チアオズ)などの小麦粉製品の総称が餅(ピン)であり,小麦粉そのものが麵(ミエン),小麦以外の穀物(米,アワ,キビ,豆など)の粉製品を餌(アル)といい,餌がのちに細かく分かれ,よくこねて大きいままで蒸したものを餻(カオ),小さくまるめて蒸したものを円(ユワン)(とも),円の中に餡を入れたのを団(トワン),米を粒のまま蒸してから搗いたのが餈(ツー)であるという。すると中国の餈が日本の餅にあたるわけであるが,日本では餈は(しとぎ)のことである。…

※「団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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