小寂しい(読み)コサビシイ

デジタル大辞泉 「小寂しい」の意味・読み・例文・類語

こ‐さびし・い【小寂しい】

[形][文]こさび・し[シク]なんとなくさびしい。ものさびしい。
「―・い日向の中に、万千子と二人で小さい影法師を並べて遊んでいた頃の事である」〈三重吉・小鳥の巣〉
[類語]物寂しい寂しいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれるさびれるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

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精選版 日本国語大辞典 「小寂しい」の意味・読み・例文・類語

こ‐さびし・い【小寂・小淋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]こさび〘 形容詞シク活用 〙 ( 「こ」は接頭語 ) なんとなくさびしい。ちょっとさびしい。ものさびしい。
    1. [初出の実例]「こさひしい時分鳴ほどに、友たちにせうとてかかるぞ」(出典:京大二十冊本毛詩抄(1535頃)一)

小寂しいの派生語

こさびし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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