心寂しい(読み)ココロサビシイ

デジタル大辞泉 「心寂しい」の意味・読み・例文・類語

こころ‐さびし・い【心寂しい/心×淋しい】

[形][文]こころさび・し[シク]なんとはなしにさびしく思う。こころさみしい。
「お勢が帰塾した当座両三日は、…何となく―・かったが」〈二葉亭浮雲
[類語]寂しいさみしい物寂しいうら寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれるさびれるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「心寂しい」の意味・読み・例文・類語

うら‐さびし・い【心寂・心淋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]うらさび〘 形容詞シク活用 〙 ( 「うら」は「こころ」の意 ) こころさびしい。何となくさびしい。ものさびしい。うらさみしい。和歌では「浦」「裏」にかけていうことが多い。
    1. [初出の実例]「君まさで煙絶えにし塩釜のうらさびしくも見えわたるかな〈紀貫之〉」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八五二)

心寂しいの派生語

うらさびし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

心寂しいの派生語

うらさびし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

こころ‐さみし・い【心寂・心淋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]こころさみ〘 形容詞シク活用 〙 ( 「こころざみしい」とも ) =こころさびしい(心寂)
    1. [初出の実例]「少しの間心淋(ココロサミ)しからふが辛防して待てお在(いで)な」(出典人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)初)

こころ‐さびし・い【心寂・心淋】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]こころさび〘 形容詞シク活用 〙 気持が満たされずさびしい。なんとなくさびしい。こころさみしい。こころさぶし。
    1. [初出の実例]「三嶋江のあしの枯葉に吹きとめつ心さびしき人のゆふ風」(出典:広本拾玉集(1346)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android