デジタル大辞泉
「切ない」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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せつ‐な・い【切ない】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]せつな・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「ない」は接尾語 ) - ① 非常に親切である。たいせつに思っている。心にかけて深く思っている。
- [初出の実例]「こころざしはせつなけれども、かくてはかなふまじとて」(出典:義経記(室町中か)四)
- ② 悲しさ・寂しさ・恋しさなどで、胸がしめつけられるような気持である。心が苦しい。やりきれない。やるせない。
- [初出の実例]「その御ありさま、あまりにせつなく、おもひたてまつり」(出典:御伽草子・法妙童子(室町時代物語集所収)(室町末))
- ③ 呼吸が苦しい。息苦しい。からだが苦しい。
- [初出の実例]「伊織二人とらへ両脇にはさみ其男を待つうちに身のせつなきままに指を喰切どもはなさず」(出典:浮世草子・武道伝来記(1687)三)
- ④ 追いつめられ、どうにもならない状態である。せっぱつまった状態である。身動きのとれない状態である。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「せんぎつめられ、折(セツ)なく川中に飛込をのれと自滅いたせり」(出典:浮世草子・武家義理物語(1688)三)
- ⑤ 生活が苦しい。
- [初出の実例]「何程切ないからと言って其様(そん)な事に成っちゃア」(出典:人情本・閑情末摘花(1839‐41)初)
切ないの派生語
せつな‐が・る- 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
切ないの派生語
せつな‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
切ないの派生語
せつな‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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