秋思(読み)シュウシ

デジタル大辞泉 「秋思」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐し〔シウ‐〕【秋思】

秋に感じるものさびしい思い。 秋》「山塊にゆく雲しろむ―かな/蛇笏
[類語]物寂しいさびしいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれる寂れるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

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精選版 日本国語大辞典 「秋思」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐しシウ‥【秋思】

  1. 〘 名詞 〙 秋の頃の物思い。秋に感じるものさびしい思い。秋懐。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「去年今夜侍清涼、秋思詩篇独断腸」(出典菅家後集(903頃)九月十日)
    2. 「赫々として日熱するも、秋思(シウシ)已に天地に入りぬ」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉湘南雑筆)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐即事詩〕

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普及版 字通 「秋思」の読み・字形・画数・意味

【秋思】しゆう(しう)し

秋の思い。唐・沈期〔古歌〕詩 風にされて、玉臺に向ふ 夜くして、秋思洞開く

字通「秋」の項目を見る

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