うらぶれる

大辞林 第三版の解説

うらぶれる

( 動下一 ) [文] ラ下二 うらぶ・る
〔「うら」は「心」の意〕
落ちぶれて、みじめな様子になる。 「 - ・れた姿」
悲しみに沈む。 「秋山のもみちあはれと-・れて入りにし妹は待てど来まさず/万葉集 1409

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

デジタル大辞泉の解説

うら‐ぶ・れる

[動ラ下一][文]うらぶ・る[ラ下二]
落ちぶれて惨めなありさまになる。不幸な目にあったりして、みすぼらしくなる。「―・れた生活」
心がしおれて、わびしく思う。悲しみに沈む。
「君に恋ひ―・れ居れば敷の野の秋萩しのぎさ雄鹿鳴くも」〈・二一四三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

うら‐ぶ・れる

〘自ラ下一〙 うらぶ・る 〘自ラ下二〙
① (しょんぼりと力なく、心のしおれるような状態をいう語) 心うく思う。うれいしおれる。悄然(しょうぜん)とする。うらびる。
※万葉(8C後)五・八七七「人もねの宇良夫礼(ウラブレ)をるに立田山御馬(みま)近づかば忘らしなむか」
源氏(1001‐14頃)明石「わたつ海にしなへうらぶれひるのこのあしたたざりし年はへにけり」
② おちぶれたり不幸に出会ったりして、みじめな有様になる。また、みすぼらしい様子となる。
※紫(1901)〈与謝野鉄幹〉春思「君さては嬉し 焼刃のこぼれ見て むしろ劔の功績(いさを)称へ 瓢零(ウラブ)れし今日の我を責めず」
[語誌](1)ウラは「心」、フルは「触る」で、心が事物に触れて思い入る、感じ入る意か。
(2)①の「源氏」例は、表面は憂いしおれる意であるが、兄帝への恨みを込め、②の意とも重なり合っている。それが見た目のみすぼらしさのみをいうようになるのは近代になってからと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは、財やサービスの対価の支払い手段として、物理的なキャッシュ(現金)である紙幣や硬貨ではなく、クレジットカードや電子マネーなどによる電子的な決済手段を用いることをいう。このキャッシ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android