幽愁(読み)ユウシュウ

デジタル大辞泉 「幽愁」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しゅう〔イウシウ〕【幽愁】

深い悲しみや嘆き。
「全体の表情に言われぬ―の趣を帯びさせている」〈荷風・二人妻〉
[類語]物寂しいさびしいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれる寂れるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「幽愁」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐しゅうイウシウ【幽愁】

  1. 〘 名詞 〙 心の奥深くいだく悲しみ。深い物思い
    1. [初出の実例]「天地豈能私覆載、命哉独抱大幽愁」(出典:丱余集(1409頃)中・祭賛侍者文)
    2. [その他の文献]〔白居易‐琵琶行〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「幽愁」の読み・字形・画数・意味

【幽愁】ゆうしゆう(いうしう)

深い憂い。唐・白居易琵琶行〕詩 別に幽愁と恨の生ずるり 此の時聲無きは、聲るに(まさ)れり

字通「幽」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android