愁然(読み)シュウゼン

デジタル大辞泉 「愁然」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ぜん〔シウ‐〕【愁然】

[ト・タル][文][形動タリ]うれいに沈むさま。
「西に傾く日影を―と見送って苦悩に堪えぬ様であったが」〈独歩運命論者
[類語]物寂しいさびしいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれる寂れるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思衰亡孤独盛者必衰やるせない

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精選版 日本国語大辞典 「愁然」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐ぜんシウ‥【愁然・愀然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 顔色を変えるさま。〔礼記‐哀公問〕
  3. うれえるさま。かなしい思いにしずむさま。しゅうねん。
    1. [初出の実例]「客愀然(シウセン)として前非を悔る様也」(出典:浮世草子・近代艷隠者(1686)三)
    2. [その他の文献]〔列子‐仲尼〕

しゅう‐ねんシウ‥【愁然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「ねん」は「然」の呉音 ) =しゅうぜん(愁然)
    1. [初出の実例]「愁然(シウネン)として楽まず」(出典:雑談集(1305)三)

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