しんみり(読み)シンミリ

デジタル大辞泉 「しんみり」の意味・読み・例文・類語

しんみり

[副](スル)
心静かに落ち着いているさま。しみじみ。「親子水入らずでしんみり(と)語り合う」
もの寂しく、湿っぽい気分になるさま。「別れのあいさつにしんみり(と)する」
[類語]しめやか静かひそやか静寂静粛静閑閑静閑散閑寂清閑しじま森閑深深しんしん森森しんしん沈沈ちんちんせき・じゃく寂然せきぜん・じゃくねん寂寂せきせき・じゃくじゃくげき闃然げきぜん粛然物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる・悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静安静しみじみしっぽり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静粛静謐せいひつ

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精選版 日本国語大辞典 「しんみり」の意味・読み・例文・類語

しんみり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 心しずかに落ち着いているさまを表わす語。〔邇言便蒙抄(1682)〕
    1. [初出の実例]「意気な調子の騒唄(さはぎうた)、たえぬ世界に爰(ここ)はまた、閑幽(シンミリ)とした船宿の」(出典人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)
  3. 深く心にしみ入るさまや、やりとりの情のこまやかなさまなどを表わす語。
    1. [初出の実例]「雨の降る夜にしんみりと、濡れたる傘のさし合ひも」(出典:歌舞伎・神有月色世話事(縁結び)(1862))
    2. 「低声(こごゑ)ながらしんみりとした調子で云った」(出典:はやり唄(1902)〈小杉天外〉八)
  4. 心がしずんで、物さびしくしめやかなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「僕はしんみりと墓前に祈念した」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一)

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