物思わしい(読み)モノオモワシイ

デジタル大辞泉 「物思わしい」の意味・読み・例文・類語

もの‐おもわし・い〔‐おもはしい〕【物思わしい】

[形][文]ものおもは・し[シク]物思いをするようすである。気がかりがあってふさぎこんでいる。「―・い顔つき」
[派生]ものおもわしげ[形動]ものおもわしさ[名]
[類語]物寂しいさびしいさみしいうら寂しいこころ寂しい侘しい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれる寂れるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「物思わしい」の意味・読み・例文・類語

もの‐おもわし・い‥おもはしい【物思】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ものおもは〘 形容詞シク活用 〙
  2. もの思いをする様子である。何かと気がかりでふさぎこんだ状態である。
    1. [初出の実例]「かかる御仲にさぶらへど、ものおもはしうわびしうなむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. 趣が深い。
    1. [初出の実例]「ゆかしく思ふ折ふし嬉しきたより聞時は、鐘の響も物思はし」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)

物思わしいの派生語

ものおもわし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

物思わしいの派生語

ものおもわし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android