幾らも(読み)イクラモ

デジタル大辞泉 「幾らも」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「幾らも」の意味・読み・例文・類語

いくら【幾ら】 も

  1. ( 下に肯定を表わす語がきた場合 ) いくつも。たくさん。数、量などの多いことを示す。
    1. [初出の実例]「人もいくらも参らせ給へ、女房多かる所なむ、心にくく花やかにも聞ゆる」(出典:落窪物語(10C後)二)
  2. ( 下に、否定の意を含む語がきた場合 ) それほど。たいして。数や量などが、あまり多くないことを示す。
    1. [初出の実例]「年月も 伊久良母(イクラモ)あらぬに」(出典万葉集(8C後)一七・三九六二)

いっくら‐も【幾も】

  1. 〘 連語 〙 「いくらも」の変化した語。
    1. [初出の実例]「竹伊勢と云は、伊勢太夫が内じゃ〈略〉いっくらも此類がある」(出典:洒落本・辰巳之園(1770))

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