デジタル大辞泉 「数多」の意味・読み・例文・類語
あま‐た【数=多】
1 数量の多いさま。たくさん。多く。名詞的にも用いる。「
2 程度のはなはだしいさま。非常に。はなはだしく。
「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも―すべなき」〈万・一五二二〉
[類語]幾多・たくさん・多く・多い・
すう‐た【数多】
[類語]沢山・多く・多い・
( 1 )「あまる」「あます」などの語幹と同じ語源をもつ「あま」に接尾語「た」の付いたものという。原義は、数量、程度などが普通の状態以上であるさまを表わすものと考えられる。奈良時代(特に「万葉集」)では、数量、程度ともに表わしていたが、平安朝以降はほとんど数量を表わす例に限られてくる。「あまた」の表わす数量はきまらないが、「源氏」「平家」「徒然草」などの例は、多くは人数で、一、二に止まらないという程度の複数を意味し、「今昔‐一」の「数(あまた)の倉に多くの財を積めり」、同じく「今昔‐一」の「衆多(あまた)の軍(いくさ)雲の如く集まりぬ」などの例では大きな数を表わしている。
( 2 )「観智院本名義抄」では、「衆・数」を「あまた」と訓むが、漢語として、「衆」はかなりの数の多さを、「数」は若干の意味を持つ。現代における慣用的表記の「数多」は古く奈良時代からある。「多」は「数」に添えて、「た」の音を表わしたもので、「あまた」の「た」の部分に「多い」という意味があるわけではない。近世の読本類には「許多」、近代の作品には「夥」「夥多」を当てた例が多い。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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