弱い(読み)ヨワイ

デジタル大辞泉 「弱い」の意味・読み・例文・類語

よわ・い【弱い】

[形][文]よわ・し[ク]
1 力や技が劣っている。「握力が―・い」「―・いチーム」⇔強い。
2 心身が丈夫でない。病弱である。「からだが―・い」「皮膚が―・い」⇔強い。
3 意志が堅固でない。心がぐらつきやすい。「気が―・い」「―・い人間」⇔強い。
4 環境や条件に屈しやすい。物事に耐える力が乏しい。「摩擦に―・い布」「ムードに―・い人」「車に―・くて酔いやすい」「酒に―・い」⇔強い。
5 程度や度合いが小さい。「日差しが―・い」「―・い酒」「作用の―・い薬」⇔強い。
6 ゆるみがある。固くない。「ひもの結びかたが―・い」「手をそっと―・く握る」⇔強い。
7 決意が感じられない。きびしさがない。「寂しそうに―・く笑う」「―・い声で答える」⇔強い。
8 鮮明でない。ぼんやりしている。「コントラストが―・い」「印象の―・い人」⇔強い。
9 不得手である。「朝は―・くて起きられない」「機械に―・い」⇔強い。
[派生]よわげ[形動]よわさ[名]よわみ[名]
[類語](1)劣弱・弱体・弱小・無力・非力/(2)ひよわ・虚弱・羸弱るいじゃく・尩弱おうじゃく・病弱・脆弱ぜいじゃく・繊弱・劣弱・薄弱・柔弱・惰弱・孱弱せんじゃく・脆もろい・柔やわい・柔やわ・軟弱・華奢きゃしゃ・ひ弱い・か弱い・弱弱しい・弱体/(3)薄弱・柔弱・惰弱・怯弱きょうじゃく・意気地無し・腑抜ふぬけ・小心・弱気・引っ込み思案・気弱・内弁慶・陰弁慶・臆病・大人しい・こわがり・内気・怯懦きょうだ・小胆・小心翼翼・弱腰・優柔不断・女女しい・弱音を吐く・音を上げる・気が弱い・腰が弱い・煮え切らない・肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・穏和・おだやか・物静か・おとなしやか・控えめ・優しい・内向的・人見知り・しんねりむっつり・シャイ・心静か・安らか・安穏・のどか・悠長・悠然・悠悠・悠揚・浩然・どっしり・気長・伸び伸び・伸びやか・のんびり・屈託無い・自然体・のんどり・しなやか・しとやか・なよやか・なよなよ・しっとり・物柔らか・静静しずしず・ソフト・おっとり・婉然えんぜん・しおらしい・閑語・たおやか・ナイーブ・心優しい・柔和・温雅・鷹揚おうよう・静心しずこころ・従容しょうよう・悠悠閑閑・おおどか・つつましい・奥ゆかしい・泰然自若・平静・冷静・しみじみ・しっぽり・しんみり・静まる・温顔・温容・春風駘蕩たいとう・穏便・粛粛・静謐せいひつ・静粛・さくい・あえか・へなへな・緩ゆるい・手緩ぬるい・線が細い・骨無し・柔懦じゅうだ・怯臆きょうおく・怯ひるむ・無気力・昼行灯あんどん・意気地がない・いい加減・杜撰ずさん・なまなか・うやむや・アバウト・ぬるま湯・腰抜け/(4)脆もろい・柔やわい・柔やわ・軟弱・脆弱ぜいじゃく・繊弱・孱弱せんじゃく・華奢きゃしゃ・か弱い・ひ弱い/(5)微弱・かすか・弱弱しい・か細い

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精選版 日本国語大辞典 「弱い」の意味・読み・例文・類語

よわ・い【弱】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]よわ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ① 強い力や勢いがない。勢力が強くない。
    1. [初出の実例]「舎人。性(ひととなり)懦弱(をちなくヨワク)して樹に縁(よ)りて失色(おむあやま)りて」(出典:日本書紀(720)雄略五年二月(前田本訓))
    2. 「敵返さば堪て弱(ヨハキ)を凌げ」(出典:太平記(14C後)二二)
  3. ② 強度が足りない。こわれやすい。もろい。
    1. [初出の実例]「Yowai(ヨワイ) ナワ」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
  4. ③ 劣っている。欠点がある。
    1. [初出の実例]「乗るべき馬をば、まづよく見て、強き所、弱き所を知るべし」(出典:徒然草(1331頃)一八六)
  5. ④ 意志が堅固でない。心がぐらつきやすい。気持がしっかりしていない。
    1. [初出の実例]「すこしよはき所つきて、なよびすぎたりしけぞかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)柏木)
  6. ⑤ 身体が丈夫でない。健康でない。体力がない。
    1. [初出の実例]「女にはかにやまひをしていとよはくなりにける時」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八五八・詞書)
  7. ⑥ 物事の度合が小さい。他を刺激する程度が少ない。
    1. [初出の実例]「冬の弱い日光にすら」(出典:濁った頭(1911)〈志賀直哉〉六)
  8. ⑦ ある物事に耐えたり、積極的に立ち向かったりする力に乏しい。抵抗しにくい。「そういわれると弱い」
    1. [初出の実例]「あのときは、あなたの体がもう疲れてしまってゐたからですよ。車には弱いやうだし」(出典:冬の宿(1936)〈阿部知二〉七)
  9. ⑧ 効力がうすい。
    1. [初出の実例]「斡旋収賄では罪にならない。それに沖村喜六の自供だけではいかにも弱い」(出典:ある小官僚の抹殺(1958)〈松本清張〉二)
  10. ⑨ ある事柄について不案内である。にがてだ。
    1. [初出の実例]「このごろちまたでは、『おれは女の子にはヨワイ』とか、『ぼくはフランス語にはまったくヨワイんだ』とかいう使い方が盛んにおこなわれている」(出典:校正おそるべし(1959)〈加藤康司〉聞き違い、見違い、思い違い)
  11. ⑩ 取引市場で、相場が下落気味のさま。

弱いの派生語

よわ‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙

弱いの派生語

よわ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

弱いの派生語

よわ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

弱いの派生語

よわげ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

ゆわ・い【弱】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ゆわ・し 〘 形容詞ク活用 〙 「よわい(弱)」の変化した語。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「男はつをうてかち、女はゆわうてまくるぞ」(出典:玉塵抄(1563)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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