感情(雑誌)(読み)かんじょう

百科事典マイペディア 「感情(雑誌)」の意味・わかりやすい解説

感情(雑誌)【かんじょう】

詩雑誌。1916年6月―1919年11月,全32冊,ほかに《感情同人詩集》(1920年)1冊。発行兼編集人室生照道(犀星)。感情詩社発行。命名自然主義において最も軽蔑された〈感情〉という言葉を,そのアンチ・テーゼとして提出しようという意図由来。初め室生犀星萩原朔太郎の二人雑誌として創刊。その後,山村暮鳥竹村俊郎,多田不二,恩地孝四郎が同人,同人格となる。特集に犀星〈抒情小曲集〉〈山村暮鳥詩集〉〈ボードレエル詩集〉〈詩集《月に吠える》合評号〉〈恩地孝四郎抒情画集〉などがあり,同人らの詩風,詩壇的位置の確立のための大きな舞台となった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android