(読み)キ

デジタル大辞泉 「期」の意味・読み・例文・類語

き【期】[漢字項目]

[音](漢) (呉)
学習漢字]3年
〈キ〉
区切られた一定の時間。「期間期末会期学期漁期刑期次期周期初期前期長期定期冬期任期末期満期無期思春期四半期農繁期
決められた時点・日時。「期限期日延期死期時期納期
そうなることを予定する。「期待所期予期
一回り。一か月、または、一年。「期月期年
〈ゴ〉12に同じ。「一期最期末期
[名のり]さね・とき・とし・のり

き【期】

ある一定の期間。定められた時期。接尾語的にも用いられる。「少年」「第二工事」
時機。機会。「が訪れる」
age地質年代区分の最小の単位。せいをさらに細分したもの。
[類語]期間周期全期長期短期通年年間月間

ご【期】

とき。おり。期限。「このに及んで」
際限。限度。
「申すべきことは―もなく侍るを」〈大鏡・道長下〉
死ぬとき。最期。臨終。
「きのふより心も弱り身も苦しみて、さらに―を待つばかりなり」〈謡・土蜘蛛

ご【期】[漢字項目]

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精選版 日本国語大辞典 「期」の意味・読み・例文・類語

き【期】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある一定の時期や期間。「一期」「幼児期」など接尾語的に用いることが多い。
    1. [初出の実例]「此の恨み長く在て銷(きゆ)る期(キ)無けむ」(出典:白氏文集天永四年点(1113)四)
    2. [その他の文献]〔李白‐送陸判官往琵琶峡詩〕
  3. しおどき。おり。時機。機会。
    1. [初出の実例]「見参無其期歟云云」(出典:玉葉和歌集‐寿永三年(1184)二月五日)
    2. [その他の文献]〔漢書‐楊僕伝〕
  4. かぎり。期限。〔詩経‐小雅・南山有台〕
  5. 約束の期日。転じて、約束。契約。
    1. [初出の実例]「福建、広東等のものどもは、期のごとくに信牌もち来て」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)下)
    2. [その他の文献]〔詩経‐衛風・氓〕
  6. ( [英語] age訳語 ) 地質時代区別の一つ。世(せい)を細分したもの。

ご【期】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は「期」の呉音 )
  2. とき。おり。また、「期(も)なし」の形で、際限なく、の意で用いられる。
    1. [初出の実例]「犬の枯れたる骨を齧(かぶ)るに、飽厭(あ)く期無きが如し」(出典:日本霊異記(810‐824)下)
    2. 「申すべきことはごもなく侍るを、もしまことにきこしめしはてまほしくば、駄一疋たまはせよ」(出典:大鏡(12C前)六)
  3. 死ぬ時。最期。末期。
    1. [初出の実例]「かかる山の末に籠り侍りて、死なむをごにてと思う給ふるを」(出典:大和物語(947‐957頃)一六八)
    2. 「今は期をまつばかりなり」(出典:大観本謡曲・土蜘蛛(室町末))
  4. 江戸時代、主に遊里で、夜の九つ時(現在の午後一二時頃)をいう。〔随筆羇旅漫録(1802)〕

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普及版 字通 「期」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
12画

[字音]
[字訓] とき・あう

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は其(き)。其(箕)は方形近く、一定の位置や間隔、区分を示すことがある。〔説文〕七上に「會ふなり」とし、〔段注〕にを約束、稘を期間の意として区別するが、〔説文〕の「會」を「日月交会」の意とする説もある。〔玉〕に稘を稈の意としており、が一定期間を意味する字であろう。

[訓義]
1. とき、ひとまわりのとき、ほど。
2. あう、めぐる、おわる。
3. ときを定めてあう、ときを定める、約する。
4. 人寿。百年を期という。
5. 己・記・忌・其と同じく、句末助詞に用いる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 阿比牟須比波加留(あひむすびはかる) 〔名義抄 アツ・アタル・チギル・トキ・アヒ・ムスビハカル・ホド・アフ・ススム・ツノル・カナラズ・カギル・ココロザス・マサシ・キザス

[熟語]
期頤・期運・期会・期期・期寄期冀・期結・期月・期限・期功期尅・期歳・期死・期日・期処・期親・期数・期節・期待・期朝・期程・期度・期内・期年・期風・期服・期望・期満・期命・期約・期要
[下接語]
一期・雨期・延期・愆期・期・花期・佳期・嫁期・遐期・会期・学期・及期・休期・啓期・後期・告期・婚期・最期・歳期・死期・自期・時期・周期・秋期・週期・夙期・初期・所期・星期・請期・先期・前期・早期・大期・待期・短期・長期・定期・同期・任期・年期・納期・半期・耄期・末期・満期・無期・有期・予期・猟期・老期

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「期」の意味・わかりやすい解説



age

地質時代を区分するときの時代単位の一つ。世を細分する単位で、時間層序区分単位の階に対応する。たとえば、新生代第四紀は更新世完新世に分けられるが、更新世はさらに、前期、中期、後期に分けられる。

 また、気候層序編年では「氷期」「間氷期」といった術語が用いられ、また古地磁気編年法では「松山逆磁極期」「ブリューヌ正磁極期」のように「期」が用いられる。

[小澤智生 2015年8月19日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「期」の意味・わかりやすい解説



age

地質年代区分の最小単位。地質年代層序区分のに対応し,階の形成期間をさす。世界的な標準区分ならびに地方的区分として用いられる。おもに化石によって区分される。 (→地質時代 )  

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百科事典マイペディア 「期」の意味・わかりやすい解説

期【き】

地質年代区分の最小の単位。世をさらに細分したもの。たとえば船川期。期に相当する地質系統は

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