移植(読み)イショク

デジタル大辞泉 「移植」の意味・読み・例文・類語

い‐しょく【移植】

[名](スル)
植物を他の場所に移し植えること。植えかえ。「松を移植する」
外国の文物・制度などを自国に取り入れること。
生物体のある器官や組織の一部を切り取って、同一個体の別の場所または別の個体に移しかえること。「臓器移植
コンピューターで、ある特定のシステムや環境で動くソフトウエアを、他のシステムや環境でも動くように変更すること。ポーティング
[類語](1植える植え込む植え付ける植え替える植栽手植え寄せ植え植木庭木植え込み鉢植え盆栽プランター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「移植」の意味・読み・例文・類語

い‐しょく【移植・移殖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物をある場所から他の場所に移し植えること。特に、苗床で育成した苗または田畑に仮植しておいた苗を、本田または本畑に定植すること。植え付け。植え替え。〔天徳闘詩行事略記(959)〕
    1. [初出の実例]「西洋の薬用植物か何かを、日本へ移植しようとしてゐるのだと、思ったのである」(出典:煙草と悪魔(1916)〈芥川龍之介〉)
  3. 転じて、外国の文物、制度などを自国に移して用いること。
    1. [初出の実例]「代議制度は元と泰西より取来るにもせよ、一旦之を日本に移植する上は」(出典:近時政論考(1891)〈陸羯南〉第四期の政論)
  4. 人を、ある場所から他の地域に移り住ませること。
    1. [初出の実例]「人を移殖する能ず」(出典:漂荒紀事(1848‐50頃)一)
  5. 生物体のある器官、または器官の組織の一部分を、他の場所または別の個体に移しかえること。医学の外科的治療や、植物では優良品種の維持などの面に利用されているが、異種間にこれを行なうことは特殊な場合以外は成功しない。
  6. コンピュータで、ある特定の機種で動くプログラムを、他の機種でも動くように変更すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「移植」の意味・わかりやすい解説

移植
いしょく

生物の個体または組織の一部を分離してほかの場所に移し、新しい有機的な環境下において生存または育成を図ることをいう。この場合、移植体または移植片を提供する個体を供与者(ドナー)、移植体または移植片を受ける個体を受容者(レシピエント)といい、移植の条件によって、自家移植または同体移植(同一の個体の一部分をほかへ移すこと)、同種間移植(同種のほかの個体へ移すこと)、異種間移植(異種の個体へ移すこと)などに区別される。一般に前記の順序で移植はむずかしくなる。また、移植体または移植片を受容者の同じ部位に移植するもの(正位移植)と、別の部位に移植するもの(変位移植)とがある。

 なお、微生物または生物の組織片や細胞塊などを培養基(培地)上に置くこと(外植)や、別の培養基に移すことも移植といい、生物学や医学の研究の手段や材料として利用される。

[八杉貞雄]

動物の移植

動物学においては、ある器官(臓器)の機能を知るために、その器官を他個体に移植してその影響を調べることがよく行われる。とくにホルモンなどの液性因子を産生する器官ではこの方法が有効である。また、多細胞動物における初期発生中の胚(はい)の一部を、異なる環境下に移し、その発生運命や胚形成の分化能力などを調べる目的で実験が行われている。なお、ある細胞から核を抜き取り、他の細胞(普通は無核にした細胞を用いる)に移す核移植が、核と細胞質との相互関係を調べるために行われる。核移植の技術は、クローン動物の作成などにも多用される。

 現在の医療では移植が重要な治療法の一つになっている。古くから皮膚や角膜などの移植が行われてきたが、20世紀後半から心臓、肝臓、肺など生存に必須(ひっす)の臓器の移植も行われるようになった。これらの場合、最大の問題は免疫による拒絶反応を克服することであるが、シクロスポリンサイクロスポリン)、FK506などの優れた免疫抑制剤の開発によって移植の成績は格段によくなった。現在ではむしろ移植に伴う倫理の問題が社会的にも議論され、とくに生体移植(生体供与者からの移植)がどこまで許されるか、死亡した者からの移植の場合に脳死をどのように判定するかなどの問題がある。日本では1997年(平成9)に「臓器の移植に関する法律(臓器移植法)」が制定され、それに基づいて、生前にドナーになることを表明していた者からの臓器移植が行われている。

[八杉貞雄]

植物の移植

植物を別の場所に移し植えて新しい環境下で成長を持続させることをいう。分類学上、近縁の群あるいは株の一部を本来の生育条件と異なる場所に移植して、移植体が遺伝的にどのような影響を受けるか、また群や株の相互関係の変化や適応など、生態を調べるうえで重要な方法である。

 実用的には、苗床で育てた苗を田畑に植え付ける方法が行われ、その典型的な例がイネの田植である。作物の移植は単に植物の場所を移動させるだけでなく、圃場(ほじょう)にまだ前作物があるときに別の場所で集約的に苗を育てておき、前作物の収穫前後か直後に移植して田畑を有効に利用することや、自然状況ではまだ生育できない春早いうちは保護環境下で育苗し、生育可能な環境(温度と日長)になったら本畑に移植して生育期間を長くとる役割や、開花結実を早め作物の生育を安定させる役割も重要である。そのほか、雑草防除のうえからも重要である。このような作物栽培を移植栽培という。とくに野菜や草花の移植では、植えいたみを避け、根つきをよくするために畑土を柔らかく耕しておくことが重要で、移植したあとに水をやり、根づくまで蒸散防止のため日覆いをすることもある。

 園芸では、移植してから収穫まで同じ場所で育てる場合を定植(ていしょく)といい、定植までの間に苗床間で移植する場合を仮植(かしょく)という。鉢で栽培する場合には、移植を鉢替え、鉢上げなどとよび、樹木については床替えという。

 農業上の移植は一般に手作業で行うため多くの労力を必要とする。1970年代以降は作付けの規模が大きい場合、作業の能率向上や作物の均一性などを目的として動力式の移植機(トランスプランター)による移植が行われるようになった。たとえば、イネの移植には田植機が広く利用され、サツマイモ、キャベツ、レタス、タマネギ、トマト(加工用)などの苗の移植にも、各種の移植機が開発されている。

[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「移植」の意味・わかりやすい解説

移植 (いしょく)
transplanting

植物をある場所から他の場所へ植え替える作業をいう。移植後さらに植替えが必要なものを仮植とよび,そのまま収穫まで置くものを定植とよぶ。草花類では断根によって根の張りが密になるため育苗中植替えを行うが,この場合はこの植替えを移植とよび,一時的に植えておくことを仮植とよぶ。移植には単に位置を替えるだけのものもあるが,多くは作物の栽培上特別な意味をもつ場合に行われる。移植栽培が一般的な作物にはハクサイなど各種の野菜や水稲,イグサ,サツマイモ,タバコ,イチゴなどがある。水稲,イグサの移植を田植,サツマイモの移植を苗挿しとよぶ。草花の鉢物の移植は鉢上げ,鉢替えとよぶ。

 農耕における移植栽培の歴史は古く,シコクビエ,イネの湿潤作物から始まったといわれる。中国では後漢の桓帝のころに華北で行われていたという文献がある。したがって日本では弥生時代から移植が伝わっていた可能性があるが,本格的に普及したのは平安時代以降であるといわれる。

移植の効果には次のようなことがあげられる。(1)生育が進んだ苗を移植することによって雑草との競争に勝ち,また発芽直後に受けやすい気象被害・病虫害を回避することができる。(2)作物の栽培には各個体がそろった生育をしていることが必要だが,直播(ちよくはん)栽培では生育がふぞろいになりやすい。移植の際,生育の劣悪な個体や病害虫の被害を受けた個体を除くことによって生育を斉一にすることができる。(3)栄養繁殖植物では個体数増加のため,あらかじめ苗床において株分け(イグサ,イチゴ),挿木(ブドウ,ツツジ),挿苗(サツマイモ),接木(果樹)を行い移植することができる。(4)土地利用率を高めるため狭い苗床で育苗し,その間,本田・本畑では他の作物を栽培する。本田・本畑の環境条件が低温・乾燥などで不適当な場合,温室内や他の場所へ育てた苗を移植することによって,作物の収穫時期を早め,商品価値を高めたり,台風を回避したりすることができる(野菜の促成栽培)。(5)あらかじめ抵抗性台木に接木した苗を移植することによって病害を回避することができる(ナス,トマト)。また,低温処理した苗を移植することによって,開花を促進し収穫を早めることができる(イチゴ)。

水稲の移植の型(栽植様式)をみると,明治以前は乱雑植えであったが,明治中期に手押しの条間除草機(田打車)が普及するとともに,植えづな,田植定規を利用した正条植え・並木植えが一般的になった。移植前には耕耘・均平(代搔き)を十分に行い,土壌を柔軟にする。移植後は植傷みを防ぐため深水にする。畑作物・野菜の移植は,あらかじめ作った畝の上に単条または複条に移植する。畝は排水を良好にすること,土壌温度を上げること,管理作業を容易にすることなどに効果がある。最近は,畝にビニルフィルムをマルチしてから移植するマルチ栽培が普及してきた。マルチ栽培は畝の保温,土壌水分の維持に効果があるのでサツマイモ,タバコ,ナス,キュウリなどの促成栽培にとり入れられている。草花類の移植は,植傷みを防ぐため,あらかじめ枝の間引き,切戻し(短く切り込むこと),摘葉を行う。移植後は蒸散防止と遮光のため日覆いをする。葉面にワックスなど蒸散抑制剤を散布することもある。直根性の草花(マメ科など)は移植に適さないので,あらかじめ鉢で育てたものを土ごと移植するとよい。樹木・果樹の移植は,落葉樹では秋の落葉後,常緑樹では春の出芽前か梅雨あけが適期である。移植前に剪定(せんてい),切戻し,根回しをしておくと植傷みが少ない。植え穴はなるべく大きく掘り,穴底に堆厩肥(たいきゆうひ)などを入れて根の張りをよくする。永年経過したかなり大きな樹の移植は一度にするのでなく,1~2年がかりで根を切りつめ,支根の発生を促進してから移植する。

田植の忙しさと重労働からの解放をめざした田植機の発明は明治時代から試みられてきた。当初は手植えの場合と同じ苗を機械によって一定本数ずつ植え付ける形式の田植機の発明に重点がおかれたが成功しなかった。昭和40年代の後半になると室内育苗の苗箱で育てた苗を土ごとブロックに切りとって植え付ける形式の田植機が発明され,急速に普及した。日本の水田のほとんどが田植機によって移植されている。野菜,畑作物の移植機には,人手で苗を苗ばさみ装置(ホルダー)にさし込む半自動式と,ペーパーポット苗を自動的に移植する自動式とがある。ペーパーポット移植機はすでにテンサイで実用化され,キャベツ,レタスでも実用化が試みられている。移植と同時にビニルマルチを行っていくマルチ用移植機も加工用トマトで実用化されている。
執筆者:


移植 (いしょく)
grafting
transplantation

一般には,ある個体の一部分すなわち細胞,組織あるいは器官などを同一個体の他の部分または別の個体に植えることをいう。移植体の宿主が同じ個体の場合を自家移植,別の個体の場合を他家移植と呼ぶ。今日では,細胞核を卵や他の細胞に植え込む場合にも移植という言葉が適用される。実用的な移植の例としては,臨床医学分野における角膜移植皮膚移植臓器移植がよく知られ,また農業や園芸の分野で古くから行われている接木は植物における移植にほかならない。植物の場合や動物でも自家移植の場合には問題とはならないが,脊椎動物では免疫機構が備わっているので,非自己に対して抗体が作られて拒絶反応が起こる。したがって,医学の分野では,他人(他個体)からの移植を受けるさいに,拒絶反応をいかに抑えるかがつねに重要な問題となる。実際には,体質のよほど似かよった個体相互間でしか臓器移植は行えないし,皮膚の移植はほとんど自家移植に限られている。

 生物学,ことに古典的な実験発生学の領域では,動物の胚の各部の胚域の発生運命や形成可能性を調べたり,誘導現象や決定のしくみを明らかにする目的で,胚域の移植が広く行われた。また今日でも,核移植の方法は遺伝情報の発現機構や核と細胞質との相互作用を研究するのに広く用いられている。さらに,胸腺を欠くために免疫機構を備えていないヌードマウスやヌードラットが開発されたことによって,実験医学や生物学の分野では移植の方法でさまざまな研究が可能となっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「移植」の意味・わかりやすい解説

移植【いしょく】

(1)植物。従来の生育地から他の場所に植え変えること。農業では,収穫まで置くべき場所に移植することを定植,定植までの間に苗床などで行う移植を仮植えといい,このように育苗して本畑に定植(水稲では田植)する方法を移植栽培という。稲作,麦作などの移植栽培の利点は,育苗地が小面積ですみ,本田畑を他の目的に使用できるという耕地の経済的利用にあるが,さらに水稲では除草労力の軽減,選種・育種上の便がある。また野菜類では仮植えを繰り返すことにより,茎葉の徒長を防ぎ,生育を早め,仮植えの際に根を切ることにより細根の発達を促し,定植の際に活着をよくし,品質・収量を高めることができる。(2)動物。個体の一部を同一個体の他の部分や他の個体に移し植えること。実験発生学でよく用いられるが,ときに外植といって,人工的な環境に移すこともある。移植は医学にも利用され,輸血や骨髄(こつずい)移植などの細胞移植,角膜移植や骨移植などの組織移植,臓器移植がある。また,提供者と受者との遺伝的関係から自家移植,同種移植異種移植の別があり,自家移植(同一人体内移植)は最も成功しやすく,植毛術植皮術が代表例。同種移植(他の人間からの移植)には角膜移植や臓器移植がある。異種移植(他の動物からの移植)は最も困難である。なお人工血管,人工臓器などを用いる場合も移植と呼ばれる。
→関連項目異種間臓器移植形成外科直まき(播)栽培皮膚移植ボーンバンク

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「移植」の意味・わかりやすい解説

移植
いしょく
transplantation

ある個体の組織や臓器をいったんその個体から切り離して,同体あるいは他体に移し植えること。同体への移植を自家または自己移植,1卵性双生児同士または純系の動物の同系,同性の2者の間で行われる同系移植,同種属の2者の間の同種移植,種属の違う2者の間の異種移植などがある。移植されるものを移植片 graft,移植組織,移植臓器などといい,それを提供する個体を提供者または供与者 (ドナー donor) ,それを受ける個体を受容者 (レシピエント recipient) または宿主 hostという。腎臓,心臓などを本来あるべき場所に移植するときは同所性,本来の場所と違うところに移植するときは異所性移植という。同種あるいは異種移植などにおいては,移植後に短時日のうちに移植片が壊死に陥ることが多い。これは宿主の免疫系が移植片に対して抗体をつくり,拒否 (絶) 反応 (または現象) を起すためである。拒否反応が起るのを避けるためには,あらかじめ提供者と受容者の間で組織適合性試験を行なって,組織の型合せをする必要がある。また,拒否反応を防止するために種々の薬剤や放射線を用いて宿主の免疫活動を押える処置を,免疫抑制法と呼んでいる。治療を目的として臨床的に臓器移植を行う場合には,拒否反応のほかに,臓器提供者の問題がある。腎臓移植のように症例数が多い場合には,患者の組織の型を登録しておいて,それと適合した型の死体腎が得られたとき,ただちに移植できるような登録システム (死体腎移植希望者登録) と移植手術実施病院とのネットワークが有用であり,日本でも社団法人日本腎臓移植ネットワークが発足し,1997年 10月に臓器移植法が施行したことによりほかの臓器の移植にも道が開け,従来の腎臓移植ネットワークは臓器移植ネットワークに改組された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「移植」の解説

移植

特定のプラットフォームで利用するために開発したソフトウェアを、他のプラットフォームで動くように変更すること。 ポーティングとも呼ぶ。たとえば、Mac OS用のアプリケーションをもとに、Windows上で動作する同等のアプリケーションを開発することを「Mac OSからWindowsに移植する」という。また、構造上移植しやすいソフトウェアを「移植性が高い」という。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

IT用語がわかる辞典 「移植」の解説

いしょく【移植】

特定のコンピューターシステム向けに開発されたソフトウェアを別のシステムで動作するよう、プログラムを書き換えたり再構築したりすること。◇「ポーティング」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

普及版 字通 「移植」の読み・字形・画数・意味

【移植】いしよく

植えかえ。

字通「移」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

栄養・生化学辞典 「移植」の解説

移植

 個体の一部を他の個体へ移植して,その機能を発揮させる手法.自己移植,同系移植,同種移植,異種移植などがある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の移植の言及

【園芸】より

…《日本書紀》に白ツバキが書かれ,《万葉集》ではヤマブキやアジサイの八重咲きを示唆する歌がある。ナラノヤエザクラは聖武天皇が発見,移植したと伝えられるが,これが後世広がったのは接木(つぎき)の技術による。藤原定家は《明月記》で,それにふれている。…

【接木】より

…植物体の一部分(枝,芽,根)を他の個体に接着させ,両者を癒合させる技術。接木植物の台となる部分を台木といい,台木に接着させる部分を接穂または穂木という。接木によって,母植物と同一の形質をもつ個体を比較的容易に多数増殖できる。また,接木植物は種子から育てた植物(実生)に比べて開花や結実が早くなる。果樹や花木は遺伝的に雑ぱくであり,種子をまいても元の植物とは異なった果実や花をつける場合が多いので,栄養繁殖,とくに接木繁殖することが多い。…

※「移植」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android