柔和(読み)ニュウワ

デジタル大辞泉 「柔和」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐わ〔ニウ‐〕【柔和】

[名・形動]性質態度が、ものやわらかであること。また、そのさま。「柔和なまなざし」
[類語]温厚温和穏健温良優しいマイルドまろやか穏やか穏便穏当紳士的婉曲えんきょく甘美快美当たらず触らず物柔らか曖昧ほどほど控え目ソフト柔らかい柔軟しなやか軟化柔らか軟質軟弱柔いやんわりぼかすぼやかすぼやけるうやむやメローまったり丸いゆるやか物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱優柔不断やわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さいシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしとやかなよやかなよなよしっとり静静しずしずおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「柔和」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐わニウ‥【柔和】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 性質や態度などがやさしくて、おとなしいこと。おだやかに落ち着いていてものやわらかなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「柔和接物、緇素毎慕其風」(出典性霊集‐六(835頃)右将軍於華山宅設左僕射大祥斎願文)
    2. 「にうはなるものはちをしんだいすべきによてくはほうなり」(出典:どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)一一)
    3. [その他の文献]〔史記‐張釈之伝〕

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普及版 字通 「柔和」の読み・字形・画数・意味

【柔和】にゆう(にう)わ

やさしく、おだやか。〔史記、張釈之伝〕一人り、橋下より走りて出づ。乘輿の馬く。~尉當(判決)を奏す。一人蹕(ひつ)を犯すは、罰金に當ると。怒りて曰く、此の人親(みづか)ら吾が馬をかす。吾が馬(さいは)ひに柔和なり。令(も)し他の馬ならば、固(もと)より我を敗傷せざらんや。

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