程程(読み)ホドホド

デジタル大辞泉 「程程」の意味・読み・例文・類語

ほど‐ほど【程程】

度が過ぎないで、ちょうどよい加減であること。適度。適当。「酒も程程にしろ」
身分程度分際
「―につけて、装束、人のありさまいみじくととのへたり」〈・葵〉
[類語]適当適度適宜そこそこい加減ベター増し次善まあまあまずまずセカンドベスト及第無難副次的二次的二義的捨てたものではない満更まんざらでもないまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的どうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすどうやらなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なくまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれほとんど

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精選版 日本国語大辞典 「程程」の意味・読み・例文・類語

ほど‐ほど【程程】

  1. 〘 名詞 〙
  2. それぞれの程度。それぞれの身分や年齢。それぞれ。
    1. [初出の実例]「紫檀(したん)衝重(ついがさね)、同じ轆轤挽(ろくろびき)御器、ほとほとに従ひて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上下)
  3. 行き過ぎのない、ほどよい度合。適度。
    1. [初出の実例]「それもどうぞほどほどになさって下さい」(出典:聖アンデルセン(1948)〈小山清〉)

ほどほど‐し【程程】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙
  2. 時がたって久しい。長い時間がたっている。
    1. [初出の実例]「よしの山なげきこるてふ斧の柄のほとほとしくもありし程かな」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)二)
  3. ちょうど程あいがよい。ほどほどである。

程程の補助注記

挙例は、前項「ほとほとし(殆)」のの例とも考えられる。

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