小鳥(読み)コトリ

デジタル大辞泉 「小鳥」の意味・読み・例文・類語

こ‐とり【小鳥】

1 形の小さい鳥。ウグイス・スズメ・ヒバリなど。
2 形の小さい飼い鳥。インコ・カナリア・ブンチョウなど。
3 秋になって渡ってきたり、また、山地から人里近く姿を現したりするモズ・ヒヨドリ・ムクドリなどの総称。《季 秋》「禅寺の苔をついばむ―かな/虚子」
[類語]鳥・野鳥・水鳥・水禽・海鳥・家禽・飼い鳥・渡り鳥・候鳥・夏鳥・冬鳥・漂鳥・留鳥・旅鳥・迷鳥・禁鳥・保護鳥・益鳥・害鳥・雄鶏・雌鳥・雛・猛禽・鳴禽・珍鳥・始祖鳥

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関連語 南方録 続猿蓑

精選版 日本国語大辞典 「小鳥」の意味・読み・例文・類語

こ‐とり【小鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 小形の鳥。漠然とした意味で用いられ、主としてスズメ目およびそれに近縁で体形の似た鳥をさし、水禽や渉禽類は小形でも普通は小鳥といわない。また、スズメ目の鳥でもカラスなど大形のものは含まないことが多い。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「ことりども、生きたるはいぬ宮に奉り給へば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. ② スズメ目の鳥。日本にはハチドリやインコなどスズメ目以外の小形の鳥はごく少数しか産しないところから生じた呼称。
  4. ③ 飼い鳥。籠に入れて飼う鳥、または飼い得る鳥という意味とほとんど同義にも用いられる。
  5. ④ =ことりこう(小鳥香)
    1. [初出の実例]「源氏、源平、十種、宇治、小鳥、烟くらべ等かやうの香方香会の時は、台子にかざることなし」(出典:南方録(17C後)台子)
  6. ⑤ 「ことりやき(小鳥焼)」の略。
    1. [初出の実例]「煤をしまへばはや餠の段〈沾圃〉 約束の小鳥一さげ売にきて〈馬莧〉」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)上)

しょう‐ちょうセウテウ【小鳥】

  1. 〘 名詞 〙 小さな鳥。ことり。小禽(しょうきん)。
    1. [初出の実例]「聞二小鳥声一如レ打二金鼓一」(出典:参天台五台山記(1072‐73)一)
    2. [その他の文献]〔管子‐軽重丁〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小鳥」の意味・わかりやすい解説

小鳥
ことり

普通は漠然と小形の鳥をさしていう。しかし、どの程度の大きさより小形とするかは人によって異なり、さらに次のような大きさ以外の問題も含まれる場合がある。一つは籠(かご)に入れて飼う鳥に限定する場合で、メジロ、ブンチョウ、ジュウシマツなど大きさでも全長約10センチメートル以下のものをさすことが多い。もう一つは体型の問題で、ウグイス型やスズメ型でない鳥、たとえばシギ、チドリ、インコ、ハト、カワセミ、キツツキというようなものでも小形であれば小鳥とよぶ人がいる一方で、そのような体型の鳥はいくら小さくても小鳥とよばない人もいる。ときには逆に大きさより体型を重視して、むしろ中形であってもカラスは小鳥であるが、セキセイインコは小鳥ではないという人さえいる。以上のように、大きさにしても体型にしてもどこかにはっきりした線を引くことはむずかしいが、大きさだけについていえば、全長15センチメートルから30センチメートルあたりを小鳥の上限としている人が多いようである。

[浦本昌紀]

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