煩わしい(読み)ワズラワシイ

デジタル大辞泉 「煩わしい」の意味・読み・例文・類語

わずらわし・い〔わづらはしい〕【煩わしい】

[形][文]わづらは・し[シク]《動詞「煩う」の形容詞化》
1 心を悩ましてうるさい。面倒で、できれば避けたい気持ちである。「近所付き合いが―・い」「雨の日は出掛けるのが―・い」
2 こみ入っていて複雑である。「―・い事務手続き」
3 気がおかれる。気をつかわせられる。
「やむごとなく―・しきものに覚え給へりし大殿の君」〈源・賢木〉
4 からだのぐあいが悪い。病気である。
「年久しくありて、なほ―・しくなりて死ににけり」〈徒然・四二〉
[派生]わずらわしがる[動ラ五]わずらわしげ[形動]わずらわしさ[名]
[類語]面倒臭い・ややこしい・うるさい・やかましい・くだくだしい・うっとうしい・こうるさい・難しい・気詰まり・煩雑・煩瑣はんさ・しち面倒・しち面倒臭い・厄介・世話・面倒めんどう・手数てかず・てすう・複雑・難儀・煩多・錯雑・錯綜さくそう・しち難しい・入り組んだ・込み入った・手が込んだ・気が重い・気が進まない・気乗り薄・うんざり・億劫おっくう・渋る・投げ遣り・大儀・懶惰らんだ・横着・怠慢・怠惰・不精・懈怠けたい・世話が焼ける・手が掛かる・冗長・繁簡・ごたごた・もつれる・入り乱れる・紛糾・ごっちゃ・乱雑・雑然

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精選版 日本国語大辞典 「煩わしい」の意味・読み・例文・類語

わずらわし・いわづらはしい【煩】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]わづらはし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「わずらう(煩)」の形容詞化 )
  2. ① めんどうなことなどにかかずらっていやだという感じである。いとわしい。うるさい。めんどうである。厄介である。
    1. [初出の実例]「わづらはし、例のやうにて、ふと渡りなん」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
    2. 「わづらはしかりつる事はことなくて、やすかるべき事はいと心ぐるし」(出典:徒然草(1331頃)一八九)
  3. ② 物事が入りくんでいる。繁雑である。こみ入っていて複雑である。
    1. [初出の実例]「宮仕つかうまつらず成ぬるも、かくわづらはしき身にて侍れば」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  4. ③ 手数がかかっている。手がこんで念入りである。
    1. [初出の実例]「本どもを、いとわづらはしくかかせ給ふめりしが、そのよろこびきこえさせしぞや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
  5. ④ 気がおかれるさまである。なんとなく気をつかわせられるさまである。はばかられるようである。
    1. [初出の実例]「やむごとなくわづらはしき物におぼえ給へりし大殿のきみも、うせ給て後」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
  6. ⑤ 体の具合が悪い。病気である。また、病状が重い。
    1. [初出の実例]「御悩つかせ給ひて、つねはわづらはしうきこえさせ給しが」(出典:平家物語(13C前)六)

煩わしいの派生語

わずらわし‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

煩わしいの派生語

わずらわし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

煩わしいの派生語

わずらわし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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