デジタル大辞泉
「縺れる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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もつ・れる【縺】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]もつ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① からまって解けなくなる。まつわりつく。からまる。
- [初出の実例]「もののやふるをとのむるむる如何。答、もつれる、もつらくの反」(出典:名語記(1275)四)
- 「狼の性はねぢってまがりもつれてまっすぐにないぞ」(出典:玉塵抄(1563)二七)
- ② からみ合って乱れる。
- [初出の実例]「てふてふや埃の中をもつれゆく〈之房〉」(出典:俳諧・俳諧新選(1773)一)
- ③ 事柄が複雑に入り乱れて混乱し、秩序を失う。事件が乱れて解決がつかなくなる。
- [初出の実例]「主人内証もつれし時爰はひとつはたらきてとおもふ手代はなくて」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)六)
- ④ 言語・動作などが、正常さを失って思うようにならなくなる。
- [初出の実例]「アシガ タユム、または、motçururu(モツルル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- 「私は四十度の熱が続き、二日目に足が立たなくなり、三日目に舌がもつれた」(出典:俘虜記(1948)〈大岡昇平〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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