デジタル大辞泉 「億劫」の意味・読み・例文・類語 おっ‐くう〔オククフ〕【億×劫】 [形動][文][ナリ]《「おっこう(億劫)」の音変化》めんどうで気が進まないさま。「ものを言うのも億劫だ」→億劫おっこう[派生]おっくうがる[動ラ五]おっくうさ[名][類語]面倒臭い・世話・煩雑・面倒めんどう・厄介・手数てかず・てすう・複雑・煩瑣・難しい・うるさい・煩わしい・ややこしい・やかましい・くだくだしい・うっとうしい・こうるさい・気詰まり・しち面倒・しち面倒臭い・難儀・煩多・錯雑・錯綜さくそう・しち難しい・入り組む・込み入る・手が込む・気が重い・気が進まない・気乗り薄・うんざり・渋る・投げ遣り・大儀・懶惰らんだ・横着・怠慢・怠惰・不精・懈怠けたい・飽き飽き・世話が焼ける・手が掛かる・冗長・繁簡・ごたごた・もつれる・入り乱れる・紛糾・ごっちゃ・乱雑・雑然 おっ‐こう〔オクコフ〕【億×劫】 [名]仏語。一劫の億倍。すなわち、非常に長い時間。永遠。→劫こう[形動]《それをするには長い時間がかかるところから》「おっくう(億劫)」に同じ。「其の法と言ふは、殊外ことのほか―にて、中々むさと授けられぬことなれども」〈洒・当世花街談義〉 おく‐こう〔‐コフ〕【億×劫】 ⇒おっこう(億劫) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「億劫」の意味・読み・例文・類語 おっ‐こうオクコフ【億劫】 [ 1 ] 仏語。一劫の億倍。きわめて長い時間。→劫(こう)。[初出の実例]「さて今生もの憂てはせ過ぎ、悪趣に趣きなば、億劫にもあかりかたるべし」(出典:撰集抄(1250頃)一)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 たやすくすることがむずかしいさま。転じて、面倒で気が進まないさま。おっくう。[初出の実例]「其の法と言は、殊外(ことのほか)おっこうにて中々むさと授けられぬものなれど」(出典:談義本・当世花街談義(1754)二) おっ‐くうオククフ【億劫】 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「おくこう」の変化した語 ) わずらわしくて気が進まないさま。めんどうくさいこと。おっこう。[初出の実例]「そんなおっくうな事じゃない」(出典:咄本・近目貫(1773))億劫の派生語おっくう‐が・る〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 おく‐こう‥コフ【億劫】 〘 名詞 〙 ⇒おっこう(億劫) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by