デジタル大辞泉
「都」の意味・読み・例文・類語
みや‐こ【都】
《「宮処」の意》
1 皇居のある土地。「都を定める」「京の都」
2 その国の中央政府の所在地。首都。首府。また一般に、人口が多く、政治・経済・文化などの中心となる繁華な土地。都会。「住めば都」
3 何かを特徴としたり、何かが盛んに行われることで人が集まったりする都会。「音楽の都ウィーン」「水の都ベニス」
4 天皇が仮の住居とする行宮。
「秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の―の仮廬し思ほゆ」〈万・七〉
[類語]首都・首府
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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みや‐こ【都・京】
- 〘 名詞 〙 ( 「みや」は宮、「こ」は場所の意か。→補注 )
- ① 皇居のある土地。天皇が仮居した行宮(あんぐう)などもいう。
- [初出の実例]「豊前国(とよくに)の長峡県(なかさのあかた)に到(いた)りて行宮(かりみや)を興(をき)て居(ましま)す。故(かれ)其処(そのところ)を号(なつ)けて京(ミヤコ)と曰(い)ふ」(出典:日本書紀(720)景行一二年九月(北野本訓))
- ② 政治、経済、文化などの中心として、多くの人口を有する繁華な都会。首都。首府。田舎に対していう。日本では平安時代以降、多く京都をさしていう。
- [初出の実例]「雲に飛ぶ薬はむよは美也古(ミヤコ)見ばいやしき吾(あ)が身またをちぬべし」(出典:万葉集(8C後)五・八四八)
- 「吾妻人こそ、言ひつる事は頼まるれ。都の人は、ことうけのみよくて、実(まこと)なし」(出典:徒然草(1331頃)一四一)
- ③ 何かを特徴としたり、何かが盛んに行なわれることで、それを中心として人の集まったりする都会。「杜(もり)の都仙台」「音楽の都ウィーン」など。
- ④ 絹綿交織物の一つ。経(たていと)・緯(よこいと)に中番の諸撚綿糸または瓦斯糸ないしシルケット糸を用い、縞糸に綿糸、綿紡糸、柞蚕(さくさん)糸などを用いて大柄または中柄の縞を表わしたもの。着尺地用とする。
- ⑤ 「みやこづめ(都詰)」の略。
- [初出の実例]「飛車角二てうぎきでわっちゃアみやこでつめられるのだ」(出典:洒落本・通人三国師(1781)道行うらの名所)
都の補助注記
キリシタン文献ではミアコの形も見られる。
と【都】
- 〘 名詞 〙
- ① みやこ。都会。〔書経‐説命中〕
- ② 地方公共団体の一つ。道府県と同じ資格をもつもの。東京都がこれにあたる。また、東京都の略称としても用いる。
- [初出の実例]「都の区は、これを特別区という」(出典:地方自治法(1947)二八三条)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「都」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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都
みやこ
現都町に比定される。薩摩国建久図田帳には薩摩郡三五一町三反のうちとして「都浦十町」がみえる。島津庄と相論中の地で、名主万
は在庁官人武光師高であろう。応永三五年(正長元年、一四二八)九月二日、名字の地を所望した宮古若狭守久種に薩摩郡のうち宮古村一〇町が総州家島津犬太郎丸(久林)から宛行われた(「島津犬太郎丸宛行状」島津伊久系図)。天正二年(一五七四)夏頃には北郷時久が都名一〇町を知行していたが、島津氏の命により返上、同所は島津朝久に与えられた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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都
と
道府県と同列である普通地方公共団体の一種。都は、市町村を包括する広域の自治体という点で府県と同じであるが、特別区が置かれている点で府県と異なる。これは、1943年(昭和18)に東京市・東京府を廃止して東京都制が制定されたことによる。現在、都は東京都だけであるが、制度上は他の大都市所在の府県を都とすること(例、大阪都)は可能である。
[高木鉦作]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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