普及版 字通 「館(漢字)」の読み・字形・画数・意味
館
常用漢字 16画
(旧字)
17画
[字訓] やかた・たち・やどる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は官(かん)。官は軍行中に、軍社の祭肉として奉ずる((し)。社主として祭る肉)を安置するところ。そこが軍官の居るところであった。のち将軍や外交官の宿泊するところとなり、公営の施設となる。〔周礼、地官、遺人〕に「五十里ごとに市り、市ごとに候り。に積り」、また〔周礼、地官、委人〕「そ軍の客、す」のようにいう。公館に対して、大夫の居宅を私館という。
[訓義]
1. 神の宿るところ、ずし。
2. やかた、たち、たて、公用のたてもの。
3. やどる、やどす、とまる。
4. のち、観の字を用いることがある。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 太知(たち)、日本紀私記に云ふ、无路美(むろつみ)〔名義抄〕 ヤシナフ・タチ・ムロツミ・シヅカニ・ミタチ 〔字鏡集〕 ムロツミ・タチ・イヘ・ヤドル・マラムト・ヤシナフ・ツクル・シヅカニ・ミタリ
[熟語]
館娃▶・館宇▶・館駅▶・館客▶・館閣▶・館監▶・館穀▶・館師▶・館舎▶・館職▶・館人▶・館甥▶・館宅▶・館第▶・館逓▶・館伴▶・館夫▶
[下接語]
娃館・捐館・華館・霞館・会館・開館・客館・学館・帰館・旧館・宮館・玉館・吟館・公館・江館・候館・高館・史館・私館・使館・舎館・酒館・授館・儒館・書館・商館・新館・翠館・仙館・台館・池館・直館・亭館・第館・賓館・府館・分館・碧館・別館・館・本館・郵館・立館・旅館・陋館・楼館
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報