ウィリアムズ(Elizabeth Williams)(読み)うぃりあむず(英語表記)Elizabeth Williams

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウィリアムズ(Elizabeth Williams)
うぃりあむず
Elizabeth Williams
(1943―2020)

イギリス、北アイルランドの平和活動家。通称ベティBetty。ベルファストに生まれる。父はプロテスタント、母はカトリックであったが、彼女自身はカトリック信者となった。北アイルランドでは長年にわたり、カトリックとプロテスタントの対立が続いており、さらに1969年以降、IRA(アイルランド共和軍)が武力闘争を強めていた。彼女は、最初は過激派の活動に共感したが、しだいに疑問をもつようになった。1976年、車で逃走中のIRAの兵士をイギリス兵士が射殺、その車が通行中の家族に突っ込み、3人の子供が死亡する事件が起きた。この事件を目撃した彼女は、死んだ子供の叔母コリガン・マグワイアとともに平和運動を開始、草の根運動組織「ピース・ピープル」を設立した。平和大行進など活発な運動を展開し、世界的な賞賛を集め、1977年には、前年の追贈という形でノーベル平和賞マグワイアとともに受賞した。1982年にアメリカに移住。2006年、ノーベル平和賞を受賞したほかの女性5人(ジョディ・ウィリアムズ、シリン・エバディ、ワンガリ・マータイ、リゴベルタ・メンチュコリガン・マグワイア)とともに平和運動NGOの「ノーベル女性の会Nobel Women's Initiative」を設立した。

[編集部]

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