日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ウィリアムズ(Jody Williams)
うぃりあむず
Jody Williams
(1950― )
対人地雷禁止運動家。アメリカのバーモント州生まれ。ジョンズ・ホプキンズ大学の高等国際関係大学院卒業後、中米の子供たちのための教育や福祉ボランティア活動に参加。1991年から、アメリカのベトナム帰還軍人アメリカ基金に勤務して、対人地雷の禁止運動を本格化させた。ドイツの活動家らと非政府組織(NGO)の「地雷禁止国際キャンペーン」を展開し、55か国の約1000に上るボランティア組織の連合体に発展させる世話役を務めた。この活動が国際世論を盛り上げ、1997年9月に対人地雷全面禁止条約が採択された。同年のノーベル平和賞を「キャンペーン」とともに受賞したが、その後、運動の進め方などをめぐる組織内の対立から「キャンペーン」の代表を辞任し、「国際大使」として活動を続けた。2006年、ノーベル平和賞を受賞したほかの女性5人(シリン・エバディ、ワンガリ・マータイ、リゴベルタ・メンチュ、コリガン・マグワイア、ベティ・ウィリアムズ)とともに平和運動NGOの「ノーベル女性の会Nobel Women's Initiative」を設立。
[村松泰雄]
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