シャンシャン

知恵蔵の解説

シャンシャン

上野動物園(東京都台東区)で、2017年6月12日に生まれたメスのジャイアントパンダ。父親はリーリー(力力、05年8月16日生まれ)、母親はシンシン(真真、05年7月3日生まれ)で、いずれも同園で飼育されている。同園で誕生したパンダは、12年にシンシンが産んだ赤ちゃん(生まれて6日後に肺炎で死亡)以来、5頭目となる。
17年2月にシンシンとリーリーの交尾が確認され、5月中旬から、シンシンに妊娠の兆候が見られたため、同園は公開を中止していた。同園によると、シャンシャンは生まれてから順調に成長し、17年10月10日の身体測定では体重7.7キログラム、体長69.8センチメートルだった。歯も生えてきており、よちよち歩きもできるようになった。
上野動物園を管理する東京都が、17年7月下旬から8月上旬にかけて赤ちゃんパンダの名前を募集し、14日間で過去最多の32万2581件の応募が寄せられた。応募上位100点の中から、日本パンダ保護協会名誉会長で女優の黒柳徹子ら6人で構成する名前候補選考委員会の投票により、シャンシャンを含む候補8点に絞った。それから商標登録の調査や中国との協議を経て、最終的にシャンシャンに決まり、都が17年9月25日に発表した。都によると、「呼びやすく、花開く明るいイメージ」だという。応募数最多のルンルン(1万2154件)、次いでメイメイ(1万1191件)は、他の動物園のパンダに使われており、3位のノンノン(7854件)は商品名となっていた。
シャンシャンは生後6カ月となる17年12月ごろ、同園で一般客に公開される見通し。
東京都と中国野生動物保護協会は、共同でパンダの繁殖研究に取り組む協定を結んでおり、シャンシャンの両親は、有償で都が借り受けている。協定では、日本で生まれたパンダも中国に所有権があり、生後2年を超えると中国に返すと決められているため、シャンシャンは、2年をめどに中国に返還される。
同園での5年ぶりのパンダ誕生により、個人消費の活性化も期待されている。関西大学の宮本勝浩名誉教授は17年6月、入園者やグッズの売り上げ増加などパンダ誕生に伴う経済効果は、1年間で、東京都内で約267億円に上ると発表した。

(南 文枝 ライター/2017年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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