不義・不儀(読み)ふぎ

精選版 日本国語大辞典 「不義・不儀」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ぎ【不義・不儀】

〘名〙
① (形動) 義にそむくこと。人の道にはずれること。また、その行ないや、そのさま。
※続日本紀‐天平勝宝九年(757)七月戊午「右大臣豊成者、事君不忠。為不義
※仮名草子・身の鏡(1659)下「たとひ不義(フギ)なる事を云共、〈略〉わけを云ていさむべし」 〔易経‐繋辞下〕
② 十悪または八虐の一つ。主人長官、師を殺すなどの不法行為に科される古代刑法の罪名。〔律(718)〕
③ 男女の道にはずれた関係。みそかごと。姦通密通
※仮名草子・智恵鑑(1660)九「后(きさき)よりめさるるとてよびよせ。不義をおこなひ給へ共」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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