二月革命(ロシア)(読み)にがつかくめい

百科事典マイペディア 「二月革命(ロシア)」の意味・わかりやすい解説

二月革命(ロシア)【にがつかくめい】

第1次大戦末期,ロシア革命発端をなす革命グレゴリオ暦では3月にあたるので三月革命とも。1917年ロシア暦2月23日(3月8日)首都ペトログラードで婦人労働者が〈パンをよこせ〉と起こしたデモが発端で,労働者・市民と軍隊・警察との衝突に発展した。12日労働者側についた兵士反乱が始まり,全市は民衆の制圧下に入り,労兵ソビエト成立。15日ソビエトの支持下に自由主義派国会議員からなる臨時政府が生まれ,皇帝ニコライ2世は退位して帝政崩壊。ソビエトと臨時政府の並立する二重政権状態が出現した。民族自決や労働者の権利を求める声は高まりつづけ,やがて十月革命へとつながっていった。
→関連項目アクセリロードエス・エル党オルジョニキーゼカデットクロパトキンクロポトキンケレンスキーコルチャークコルニーロフソビエトツァーリズムドゥーマバクーニンブハーリンフルシェフスキーベルトフミリュコーフメンシェビキレーニン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「二月革命(ロシア)」の意味・わかりやすい解説

二月革命(ロシア)
にがつかくめい

ロシア暦の1917年2月に帝政を崩壊させた革命。西暦では3月にあたり、三月革命ともいう。

[編集部]

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