優越感(読み)ユウエツカン

デジタル大辞泉 「優越感」の意味・読み・例文・類語

ゆうえつ‐かん〔イウヱツ‐〕【優越感】

自分他人よりすぐれているという感情。「優越感を抱く」⇔劣等感
[類語]有頂天歓喜狂喜驚喜欣喜雀躍随喜得意好い気・絶頂感・意気揚揚鬼の首を取ったよう誇らか揚揚得得鼻高高誇らしい鼻が高い肩身が広いときしたり顔自慢顔自慢たらしい会心昂然こうぜん胸を張る得意満面得意顔勝ち誇る肩を張る肩で風を切るこれ見よがし意気が揚がるうぬぼれるのぼせるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔おご肩肘かたひじ張る天狗になる見得を切る大見得を切る高ぶる誇示見せつける

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精選版 日本国語大辞典 「優越感」の意味・読み・例文・類語

ゆうえつ‐かんイウヱツ‥【優越感】

  1. 〘 名詞 〙 自分は他人よりすぐれているという感情。
    1. [初出の実例]「自分より劣った者に比較して、其処から生ずる優越感で以て」(出典:無名作家の日記(1918)〈菊池寛〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「優越感」の意味・わかりやすい解説

優越感
ゆうえつかん
superiority complex

競争場面において、他者よりも自分のほうが優れているという評価を得たときの喜びを伴う感情。アドラーは、権力欲、支配欲との関連でこの感情に注目し、優越感の背後に劣等感が存在することを指摘した。すなわち、自分がほかのだれよりも優れているという感情をもちやすい傾向のある人物は、実際に優れているのでなく、自分の劣等感を過度に補償しようとして妄想的に自分が優れていると考えようとするという。劣等感を補償することは、社会的にマイナスになるとは限らないが、過補償となると適応上の問題を引き起こすことがある。

[外林大作・川幡政道]

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