得意顔(読み)トクイガオ

デジタル大辞泉 「得意顔」の意味・読み・例文・類語

とくい‐がお〔‐がほ〕【得意顔】

[名・形動]いかにも誇らしげな顔つきをすること。また、そのさま。したり顔。じまん顔。「得意顔に鼻をうごめかす」
[類語]誇らか揚揚得得得意鼻高高誇らしい鼻が高い肩身が広いときしたり顔自慢顔自慢たらしい会心昂然こうぜん胸を張る得意満面勝ち誇る肩を張る肩で風を切るこれ見よがし有頂天優越感意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるうぬぼれるのぼせるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔おご肩肘かたひじ張る天狗になる見得を切る大見得を切る高ぶるいい気誇示見せつける

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精選版 日本国語大辞典 「得意顔」の意味・読み・例文・類語

とくい‐がお‥がほ【得意顔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 自慢そうな顔つきをすること。また、そのさま。満足して誇らしげな様子。したり顔。
    1. [初出の実例]「院本などにありふれて婦女児童も耳慣れたるいとも拙(つたな)き相関詞(かかりことば)を得意貌(トクイガホ)に綴りいだすは寔(まこと)に可厭(いや)なり」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
  3. いかにも得意客であるといった顔つきや様子。
    1. [初出の実例]「世辞としらねば意気揚々常客(トクイ)がほして帰りゆく」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉五)

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