コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

八音 はちおん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

八音
はちおん

(1) 中国古来の楽器分類法。発音素材により・石・糸・ (ほう。ふくべ) ・土・革・木の8種に分けた。「はちいん」「はっちん」ともいう。 (2) 雅楽六調子に上無調と下無調を加えた総称。 (3) 如来の音声にそなわる8種類の徳。名称は経典によって異なる。『大毘婆沙論』によれば,極好音・柔軟音・和適音・尊恵音・不女音・不誤音・深遠音・不渇音の8種。「はっとん」ともいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

はち‐いん【八音】

連声(れんじょう)で「はっちん」とも》
中国で、発音体の材料によって分類した8種の楽器。金(きん)(鐘(しょう))・石(せき)(磬(けい))・糸(し)(弦楽器)・竹(ちく)(管楽器)・匏(ほう)(笙(しょう))・土(ど)(壎(けん))・革(かく)()・木(もく)(敔(ぎょ))。はちおん。また、広く楽器や音楽のこと。
雅楽で、平調(ひょうじょう)黄鐘調(おうしきちょう)盤渉調(ばんしきちょう)壱越調(いちこつちょう)双調(そうじょう)太食調(たいしきちょう)・上無調(かみむちょう)・下無調(しもむちょう)の8種の音階。はちおん。
はちおん(八音)3

はち‐おん【八音】

はちいん(八音)1」に同じ。
はちいん(八音)2」に同じ。
連声(れんじょう)で「はっとん」とも》仏語如来の説法の音声に備わる8種のすぐれた特徴。極好音・柔輭(にゅうなん)音・和適(わちゃく)音・尊慧(そんえ)音・不女音・不誤音・深遠(じんのん)音・不竭(ふかつ)音。八種梵音声(はっしゅぼんのんじょう)。

はっ‐ちん〔ハチイン〕【八音】

はちいん」の連声(れんじょう)

はっ‐とん〔ハチオン〕【八音】

はちおん」の連声(れんじょう)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

八音【はちおん】

中国古来の楽器分類法。〈はちいん〉〈はっちん〉とも。八つの発音体の素材(金,石,糸,竹,匏,土,革,木)による分類。現代では,拉弦,弾撥,吹,打撃の各奏法による分類のほうが一般的である。
→関連項目

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

はちおん【八音】

中国古来の楽器分類法。朝鮮や日本の雅楽でも用いることがある。日本では〈はちいん〉とも〈はっちん〉ともいう。楽器の主要部の素材によって,金,石,糸,竹,匏(ほう),土,革,木の八つに分類する。金には鐘((かね)),((かね)),(によう),方響など,石には(けい),糸には(きん),(しつ)など,竹には(しよう),籥(やく),篪(ち)など,匏には,竽(う),土には(けん),缶(ふ),革には種々の鼓の類,木には(しゆく),(ぎよ)などがある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

はちいん【八音】

はちおん【八音】

古代中国の楽器分類法。材質により金きん(鐘)・石せき(磬けい)・糸(弦楽器)・竹ちく(管楽器)・匏ほう(笙しよう・竽)・土(壎けん)・革かく(鼓)・木もく(柷しゆく・敔ぎよ)の八種に分類。はちいん。はっちん。転じて各種楽器また音楽をさす。
〘仏〙 〔「はっとん」とも〕 如来のそなえている音声の八つのよい特徴。極好音・柔輭にゆうなん音・和適音・尊慧音・不女音・不誤音・深遠じんのん音・不竭ふけつ音。八種清浄音。八種梵音声はつしゆぼんのんじよう

はっちん【八音】

〔「はちいん(八音)」の連声〕
はちおん(八音)」に同じ。

はっとん【八音】

「はちおん(八音)」の連声。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の八音の言及

【八音】より

…金には鐘((かね)),鉦((かね)),(によう),方響など,石には(けい),糸には(きん),(しつ)など,竹には(しよう),籥(やく),篪(ち)など,匏には,竽(う),土には(けん),缶(ふ),革には種々の鼓の類,木には(しゆく),(ぎよ)などがある。この楽器分類法では,銅製の琵琶は金に,石製の笛は石に分類するなど,科学的・音楽的観点からみて不合理な面もあり,また,葉(草笛類)や貝(ばい)(法螺貝)など八音の分類に入らないものがでるなどの不完全さがある。現在の中国では,敲撃(こげき)楽器,吹奏楽器,糸弦楽器,または打楽器,吹楽器,弾楽器の3種に大別し,さらに奏法により細別する分類法を用いている。…

【八音】より

…金には鐘((かね)),鉦((かね)),(によう),方響など,石には(けい),糸には(きん),(しつ)など,竹には(しよう),籥(やく),篪(ち)など,匏には,竽(う),土には(けん),缶(ふ),革には種々の鼓の類,木には(しゆく),(ぎよ)などがある。この楽器分類法では,銅製の琵琶は金に,石製の笛は石に分類するなど,科学的・音楽的観点からみて不合理な面もあり,また,葉(草笛類)や貝(ばい)(法螺貝)など八音の分類に入らないものがでるなどの不完全さがある。現在の中国では,敲撃(こげき)楽器,吹奏楽器,糸弦楽器,または打楽器,吹楽器,弾楽器の3種に大別し,さらに奏法により細別する分類法を用いている。…

※「八音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

八音の関連キーワードマジュラニッチ大乗・大ノリ日本年号一覧ルナール仏教音楽ばら物語沖縄文学説話文学玉城朝薫ロマンス三虚霊物名歌匏土連声祝言尺八音名作曲琉歌

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

八音の関連情報