口走る(読み)クチバシル

デジタル大辞泉 「口走る」の意味・読み・例文・類語

くち‐ばし・る【口走る】

[動ラ五(四)]
無意識のうちにしゃべってしまう。「激怒してあらぬことまで―・る」
調子に乗って、言ってはならないことをうっかり言う。「つい秘密を―・る」
[類語]言う話すしゃべる語る述べる発言する口を利く口に出す口にする口を滑らす吐く漏らす抜かすほざくうそぶく言い出すしゃべくる物言う伝える告げる物語る打ち明ける明かす説明する述懐する告白する口外こうがいする他言たごんする言い掛ける言い始める言い話し込む話しかける口に上る口の端に掛かる口を開く口を切る申し述べる(尊敬)おっしゃる仰せられるのたま謙譲申し上げる申す言上ごんじょうする

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精選版 日本国語大辞典 「口走る」の意味・読み・例文・類語

くち‐ばし・る【口走】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 正気を失って、思わぬことをしゃべる。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「狐おどろき去る時、一たびかへり見て、婢女が面を見る。婢女しらず。其夜婢女口ばしりて云ふ」(出典:随筆・胆大小心録(1808)二八)
  3. 思わず口に出す。調子やはずみ、また無意識のうちに、言ってはならないことを口にする。口がすべる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「私ゃアとんだことをいい出してサヱヱ、口ばしッたからにゃア身のざんげだ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)

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