叩き込む(読み)タタキコム

デジタル大辞泉 「叩き込む」の意味・読み・例文・類語

たたき‐こ・む【×叩き込む】

[動マ五(四)]
たたいて深く入れる。勢いよく打ち込む。「くさびを―・む」
乱暴に中へ入れる。ぶちこむ。「ろうへ―・む」
厳しく教え込む。しっかりと覚えさせる。「芸のいろはを―・まれる」「地図を頭に―・む」
[類語]助言教示訓示アドバイスコンサルティングカウンセリング指導導き教え手引き指南教授教育訓育教導補導ほどう善導誘掖ゆうえき鞭撻べんたつ手ほどき教習コーチ伝授する講義する講ずる仕込む育てる導く仕付ける教鞭を執る薫育教化教学文教育英教えるガイダンス手を取る示教指教徳育知育体育矯正薫陶入れ知恵洗脳感化徳化醇化啓発啓蒙

はたき‐こ・む【×叩き込む】

[動マ五(四)]
相撲で、はたきこみの技をかける。
粉などを、たたくようにしてよくつける。「おしろいを―・む」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「叩き込む」の意味・読み・例文・類語

たたき‐こ・む【叩込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 打って物を中に入れる。打ち込む。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 乱暴に投げこむ。つっこむ。ぶちこむ。
    1. [初出の実例]「一しょに鍋に叩き込んで食ふ」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)
  4. 修業を積む。年季を入れて技量などを修得する。
    1. [初出の実例]「叩き込である、修業の達た人」(出典:南水漫遊拾遺(1820頃)四)
  5. 精神、知識、技術などをしっかり身につくように教えこむ。よくのみこませる。
    1. [初出の実例]「高慢なる人間諸君の脳裏に叩き込みたい」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五)
  6. 取引市場で、売りたたいて相場を下げる。〔取引所用語字彙(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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