デジタル大辞泉 「手を取る」の意味・読み・例文・類語 手てを取と・る 1 親愛の気持ちなどを表すために他人の手を握る。「―・って何度も礼を述べる」2 親切に教え導くようすにいう。「初歩から―・って教え込む」[類語]助言・教示・訓示・アドバイス・コンサルティング・カウンセリング・指導・導き・教え・手引き・指南・教授・教育・訓育・教導・補導ほどう・善導・誘掖ゆうえき・鞭撻べんたつ・手ほどき・教習・コーチ・伝授する・講義する・講ずる・仕込む・叩たたき込む・育てる・導く・仕付ける・教鞭を執る・薫育・教化・教学・文教・育英・教える・ガイダンス・示教・指教・徳育・知育・体育・矯正・薫陶・入れ知恵・洗脳・感化・徳化・醇化・啓発・啓蒙 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「手を取る」の意味・読み・例文・類語 て【手】 を 取(と)る ① 手と手をたずさえあう。他人の手をにぎる。また、手をひく。[初出の実例]「梯立の 倉梯山を 嶮(さが)しみと 岩懸(か)きかねて 我が弖登良(テトラ)すも」(出典:古事記(712)下・歌謡)「お国と共に手を取って忍び出様(いでやう)とする処を」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一五)② 親切・丁寧に教え導く。[初出の実例]「てをとるとる、おぼつかなからぬ、物の師なりかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)③ 手引きをする。[初出の実例]「信玄は上方に御手を取衆之おおくありければ」(出典:三河物語(1626頃)三)④ まごまごする。どうしたらよいか途方にくれる。しくじる。相手にたち遅れて失敗する。[初出の実例]「うるしが少ひいで、手を取によって、此ごとくに竹にはさうでおひた」(出典:天理本狂言・麻生(室町末‐近世初))⑤ 手向かいする。反抗する。[初出の実例]「若手を取候はは、成敗致候へと申付候」(出典:梅津政景日記‐慶長一七年(1612)四月二六日)⑥ わざを用いる。[初出の実例]「相撲とりにも、大ずまふといはるるすまふに、手をとるはなし」(出典:随筆・独寝(1724頃)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例