知育(読み)ちいく(英語表記)intellectual training

  • 知育/×智育

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

知的能力をて,知識習得させるための教育。 H.スペンサー著書『教育論-知育,徳育体育』にみられるように,徳育,体育と並んで用いられる言葉。推理力,記憶力,判断力などの知的能力の錬磨に重きをおく形式的陶冶の考え方と,教材の実質的内容によって精神を豊かにし,生活に役立たせることに重きをおく実質的陶冶の考え方がある。教育目的の違いによって,知育の内容が変ることはいうまでもないが,観念論と経験論,注入主義と開発主義などの違いによって,知育の方法にも違いが生じてくる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

知的な能力を育てる教育を意味する。普通は、徳育、体育、美育と並んで、教育の全体のなかの一側面と考えられる。他の側面と区別するために便宜的に分けたもので、本来他の側面と調和し結合されねばならない。[森川 直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の知育の言及

【教育】より

…そして17世紀における科学の発達を背景に,科学,技術は急速な発展を示し,そのことは従来の文化伝達の様式に変化をもたらした。技術が〈わざ〉として,属人的にその人に担われ,それを勘やこつによって伝達するという旧来の文化伝達の方式ではなく,理性と共通感覚の持主ならば,何びとにも分かちつたえることを可能とする教育技術への方法的自覚が生まれ,それとともに知識(科学)を分かちつたえることによって,ひとりひとりの内側に真理をつみ重ねるという意味での知育instructionの概念が生み出されてきた。近代はまた市民革命と人権思想を背景に〈子どもの発見〉と〈子どもの権利〉の思想が主張され,教育はそれ自体が人権の一つであるとともに,人権を内実あらしめるための条件でもあると考えられるようになった。…

※「知育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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