吸収(化学)(読み)きゅうしゅう

百科事典マイペディア 「吸収(化学)」の意味・わかりやすい解説

吸収(化学)【きゅうしゅう】

ある物質が他の物質の内部にその界面をこえて取り込まれる現象。ふつう分子,原子イオンの形で溶解化学反応によって取り込まれる場合をいうが,吸蔵膨潤などを含めていうことも多い。炭酸ガスの水および水酸化カリウムによる吸収はそれぞれ溶解および化学反応による吸収の例。ある物質が他の物質の内部にまで取り込まれず,その界面付近にとどまっている場合には吸着という。
→関連項目溶解

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android