嗅ぎ分ける(読み)カギワケル

デジタル大辞泉 「嗅ぎ分ける」の意味・読み・例文・類語

かぎ‐わ・ける【嗅ぎ分ける】

[動カ下一][文]かぎわ・く[カ下二]
においをかいで、対象の違いを識別する。また、特定のにおいだけをかぎとる。「香水名前を―・けて当てる」
わかりにくい違い、あるいは、小さな違いに気づく。「真贋しんがんを―・ける」
[類語]耳聡い耳が早い早耳地獄耳目聡い目が早い先見の明予覚炯眼けいがん飛耳長目敏感鋭敏明敏さと犀利さいり気が利く嗅ぐ嗅ぎ付ける嗅ぎ出す嗅ぎ当てる嗅ぎ取る虫の知らせ虫が知らせる機敏俊敏賢い鋭い賢しい過敏利口利発聡明怜悧れいり慧敏穎悟えいご英明賢明シャープ第六感予感直感ひらめき察知インスピレーションぴんとぴんと来る鼻が利く感じ取る気が付く

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精選版 日本国語大辞典 「嗅ぎ分ける」の意味・読み・例文・類語

かぎ‐わ・ける【嗅分】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かぎわ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. においをかいで物を区別する。
    1. [初出の実例]「カギ(嗅)ワケル かぎわくる」(出典:詞葉新雅(1792))
    2. 「秋草の香と初茸の香とを嗅ぎ分けつつ」(出典:葬列(1906)〈石川啄木〉)
  3. ( 比喩的に ) 物事のわかりにくい違いをうまく察する。
    1. [初出の実例]「物の異同を嗅ぎ分ける事に妙を得た彼女にも」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一二八)

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