気が付く(読み)キガツク

デジタル大辞泉 「気が付く」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「気が付く」の意味・読み・例文・類語

き【気】 が 付(つ)

  1. 考えつく。心づく。気づく。かんづく。
    1. [初出の実例]「そこで気かついたらばおのれと心得ぞ」(出典:玉塵抄(1563)三三)
    2. 「番太が悪所のつかひするとは、いづれの旦那も気のつかぬ事をよろこび」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)三)
  2. 細かなところに注意が行きわたる。よく気がまわる。配慮が行きとどく。
    1. [初出の実例]「責而(せめて)門口計には、竹樋を懸られう事じゃ。気のつかぬ仁左衛門と声高にののしり」(出典浮世草子好色一代男(1682)六)
  3. 息を吹きかえす。正気(しょうき)にかえる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

け【気】 が 付(つ)

  1. そのような気配になる。特に、お産をしそうな気配になる。産気づく。
    1. [初出の実例]「ふのりたなびくみねの白雲 天乙女まちつと先にけがついて〈未学〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)下)
    2. 「今朝からけがつきてけふ生るるとてうまれぬさきの褐(むつき)さだめ」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)七)

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