利口(読み)リコウ

デジタル大辞泉 「利口」の意味・読み・例文・類語

り‐こう〔‐コウ|‐カウ〕【利口/×悧口/利巧/×悧巧】

[名・形動]
1 頭がよいこと。賢いこと。また、そのさま。利発。「―な犬」「―そうな人」「―ぶる」⇔馬鹿ばか。
2 要領よく抜け目のないこと。また、そのさま。「―に立ちまわる」
3 (多く「お利口」の形で)子供などがおとなしく聞きわけのよいこと。また、そのさま。「お―にしている」「お―さん」
4 巧みにものを言うこと。口先のうまいこと。また、そのさま。
「興言―は放遊境を得るの時談話に虚言を成し」〈著聞集・一六〉
5 軽口を言うこと。冗談。
「『またお上人様の―仰せらるる』『いや―ではない。有様ありやうぢゃ』」〈虎明狂・若市〉
[派生]りこうさ[名]
[類語](1)利発・怜悧れいり・聡明そうめい・発明・慧敏けいびん・明敏・才気煥発かんぱつ・穎悟えいご・利根・賢明・賢い・聡さとい・鋭敏・機敏・俊敏・敏・鋭い・目聡い・賢しい・過敏・敏感・炯眼けいがん・慧敏・英明・英邁・犀利さいり・シャープ・耳聡い・耳が早い・早耳・地獄耳・目が早い・先見の明・予覚・飛耳長目・気が利く・嗅ぐ・嗅ぎ付ける・嗅ぎ出す・嗅ぎ当てる・嗅ぎ取る・嗅ぎ分ける・虫の知らせ・虫が知らせる・第六感・予感・直感・勘・ひらめき・察知・インスピレーション・ぴんと・ぴんと来る・鼻が利く・感じ取る・気が付く/(2)賢さかしい・小賢こざかしい・うまい・クレバー・抜け目がない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「利口」の意味・読み・例文・類語

り‐こう【利口・利巧カウ・悧巧カウ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ① ( ━する ) 弁舌がたくみなこと。また、そのさま。口先がうまくて実のないことの意にも用いられる。巧言。利舌。
    1. [初出の実例]「名足耳目所レ渉、多記二於心一、加以利口剖断無レ滞」(出典:続日本紀‐延暦七年(788)六月丙戌)
    2. 「異殿上人、実に和君行きて利口に云ひ聞せよ、と云ひ契て、散ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)
    3. [その他の文献]〔書経‐周官〕
  3. ② ( ━する ) 滑稽なことをいうこと。軽口をいうこと。また、そのさま。冗談。しゃれ。
    1. [初出の実例]「少々は空物語もあり、利口なる事もあり、様々やうやうなり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)序)
  4. ③ 心のはたらきのすばやくさといこと。賢明なこと。特に、気がきいて身の処し方がたくみなこと。世智にたけていること。また、そのさま。利発。怜悧(れいり)。また、抜け目がない、わるがしこいの意で、悪意・皮肉の意を含めていうこともある。
    1. [初出の実例]「Ricôna(リコウナ)モノ」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    2. 「それそれ問ふには落ず語るに落ると、利口そうにそれが信心の観音参りか」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上)
    3. [その他の文献]〔嵆康‐太師箴〕
  5. ④ 特に、子どもについて聞きわけがよくておとなしいさま。また、その子。接頭語「お」をつけ、さらに接尾語「さん」「ちゃん」をつけて用い、「おりこう」「おりこうちゃん」ということもある。
    1. [初出の実例]「ヲヲよふいやったホンニなう。お菊ばうは利口(リコウ)だぞよ」(出典:人情本・孝女二葉錦(1829)初)
  6. ⑤ 値段が割安で、買い得であること。値段が安くて手頃なこと。また、一見損のようでありながら、実質的には得になるようなこと。
    1. [初出の実例]「今度利口(リカウ)な黒檀がある故買て置たい」(出典:談義本・養漢裸百貫(1796)五)
  7. ⑥ 小さくて便利なさま。〔俚言集覧(1797頃)〕
    1. [初出の実例]「土佐までも下こそすれ京の者 りこうな駒にのりてもどれり」(出典:俳諧・新増犬筑波集(1643)油糟)

きき‐ぐち【利口】

  1. 〘 名詞 〙 達者な口をきくこと。口先のうまいこと。弁が立つこと。巧言。
    1. [初出の実例]「成程、さう利口(キキグチ)にいへば言訳は立つやうに聞ゆれど」(出典:歌舞伎・天満宮菜種御供(1777)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「利口」の読み・字形・画数・意味

【利口】りこう

口達者。〔論語、陽貨〕子曰く、紫の朱を奪ふことを惡(にく)む。聲の樂を亂すことを惡む。利口の家を(くつが)へす(こと)を惡む。

字通「利」の項目を見る。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む