利する(読み)リスル

デジタル大辞泉 「利する」の意味・読み・例文・類語

り・する【利する】

[動サ変][文]り・す[サ変]
利益がある。また、利益を得る。「―・するところの大きい事業」
利益を与える。「双方を―・する取引
うまく用いる。巧みに使う。利用する。「地形を―・して公園をつくる」「職権を―・する」
[類語](1もうける稼ぐ得る一稼ぎする商売する得する益する潤う潤す金になる受益一儲け丸儲けぼろ儲け金儲け営利荒稼ぎ一攫千金海老で鯛を釣る濡れ手で粟焼け太り甘い汁を吸ううまい汁を吸う懐を肥やす私腹を肥やす私利を貪る・一山当てる/(3クオーテーション孫引き引き合い引用運用使用利用活用所用盗用悪用転用流用通用愛用援用応用逆用供用誤用充用試用常用善用適用乱用引証引例引拠引き句引き写し転載掲載登載所載満載連載訳載載せるコピーアンドペースト引き写す使う用いるかす役立てる用立てる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「利する」の意味・読み・例文・類語

り‐・する【利】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]り・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. 利益を得させる。ためになるようにする。
      1. [初出の実例]「群生を利(リ)し給ふ」(出典太平記(14C後)一二)
    2. 利用する。うまく使う。
      1. [初出の実例]「自然の地形を利した中腹が、凸レンズの底のやうに、陽だまりをつくってゐた」(出典:太陽のない街(1929)〈徳永直〉仮面を脱ぐ)
    3. 救済する。罪から救う。
      1. [初出の実例]「為衆生火宅之内」(出典:四座講式(1215)十六羅漢講式)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]り・す 〘 自動詞 サ行変 〙 利益がある。得になる。役に立つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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