普及版 字通 「環」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 17画

(旧字)
17画

[字音] カン(クヮン)
[字訓] たま・たまき

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(かん)。は死葬のとき、死者の復活を願って玉環をその胸もとにおき、復活の象として目をその上に加えた形。その玉をという。〔説文〕一上に「璧(へき)なり、と好(孔)と一の(ごと)き、之れをと謂ふ」とみえる。援引に用いるは「、孔に倍す」、つまり肉部の多い玉である。〔説文〕に(けい)に従う字とするが、金文は目+衣+、そのが環の形である。

[訓義]
1. たま、たまき、環形の玉。
2. 円形の玉で、めぐる、めぐらす、わ。

[古辞書の訓]
名義抄 タマキ・トモキル・メグル・ユビマキ 〔字鏡集〕 タマキ・ユビマキ・メグル・モトアシ・キル・トモ

[語系]
(還)hoanは同声。(運)hiun、回huiと声義近く、みな旋回の意がある。

[熟語]
環域環紆環暈・環衛・環海・環回・環居環拱・環境環遶環顧・環坐環視環聚・環翠環擠環旋環匝・環帯・環中・環・環環佩・環環璧・環抱環擁環流環繚・環列
[下接語]
一環・環・玉環・金環・銀環・環・指環・耳環・珥環・珠環・周環・循環・繞環・旋環・刀環・佩環・珮環・半環・轡環・歩環・鳴環・游環・揺環・琳環・輪環・連環・彎環

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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