界(歴史)(読み)かい

世界大百科事典(旧版)内の界(歴史)の言及

【中世社会】より

…しかし南北朝期以降,商人,手工業者,芸能民,さらにそのそれぞれの職能の分化が進み,一方では商人を別として,多くの職人は本拠地の津,泊,渡などに〈屋〉を構えて集住,あるいは河原・中州などに立つ市・宿に定着し,遍歴の範囲を狭めていった。こうして,元来アジール的な性格をもつそのような場に,みずからを公界(くがい)と称する自治体,会合衆(えごうしゆう)などに指導される自治的な(都市)が成長していくのである。
【下人】
 平民,職人と異なり,特定の主の私的な保護・隷属の下におかれ,売買・譲与された不自由民(下人あるいは所従(しよじゆう))が社会のなかでどの程度の比重を占めていたかは明らかでない。…

※「界(歴史)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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