遣る方無い(読み)ヤルカタナイ

デジタル大辞泉 「遣る方無い」の意味・読み・例文・類語

やるかた‐な・い【遣る方無い】

[形][文]やるかたな・し[ク]
心のわだかまりを晴らす方法がない。「憤懣ふんまん―・い」「―・い思い」
きわめて程度がはなはだしい。なみひととおりでない。
「女―・く名残を惜しむあはれさに」〈咄・醒睡笑・六〉
[類語]唯唯諾諾諾諾義務的受動的しぶしぶ不承不承いやいや気が進まない言い成りあなた任せ人任せ・他人任せ・一任成り行き任せ天道任せ運任せ風任せ行き当たりばったり心ならず仕方ない仕方がない仕様がないせん方ない余儀ないよんどころない否応なしむ無いやむを得ずやむを得ないやむにやまれぬ背に腹はかえられない詮無いどうにもどうしようもない如何いかんせん如何いかんともし難い悲観的運を天に任せるケセラセラ出たとこ勝負お手上げ手に負えない始末に負えない手も足も出ない始末が悪いぎゃふん諦め諦める是非ない是非もないよしないわりないしょうことないしょうことなし尻が重い尻重しりおも忍従服従屈従屈服帰順帰服耐える耐え忍ぶ忍ぶこらえる辛抱我慢忍耐頑張る歯を食いしばる涙を抑える遣る瀬ないびんびん切切せつせつ痛切切実深刻ひしひしつくづくしみじみじいん心からせつ苦しい辛い切ないたまらないやり切れない堪えがたいしんどい苦痛悲しい物悲しいうら悲しい痛ましい哀れ哀切悲愴ひそう悲痛悲傷沈痛もの憂い断腸の思い胸を痛める胸が痛む胸が塞がる忍び難い忍びない見るに忍びない見るに堪えないけだるいアンニュイ胸が裂ける胸が張り裂ける胸がつかえる胸が潰れる胸がつまる気を揉む重苦しい滅入る気遣わしい塞ぐ塞ぎ込む消沈しょげるしょげ返る沈む憂鬱憂愁沈鬱メランコリー気鬱気塞ぎ鬱鬱陰鬱暗鬱鬱屈鬱結鬱気うっき鬱悶うつもん鬱積抑鬱憂さ鬱陶しい悶悶もんもん物寂しいさびしいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれる寂れるたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるしんみりむせぶ哀愁悲愁衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい衰退衰残諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰息苦しい胸苦しい悩ましいうれ有り難迷惑不如意惨憺さんたん骨身にこたえる骨身にみる居ても立っても居られない矢もたてもたまらない哀惜感傷的胸が締め付けられる身を切る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遣る方無い」の意味・読み・例文・類語

やるかた‐な・い【遣方無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]やるかたな・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 心にわだかまっていることのやり場がない。思いを晴らす方法もない。やるせない。やらんかたなし。
    1. [初出の実例]「今は聞こえさせじと思ひ給ふれど〈略〉やるかたなければなん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)
  3. なみひと通りでない。程度がどうしようもないほど異常である。
    1. [初出の実例]「直に心絶して、やるかたなき工夫をして、間断なくんは」(出典:塩山仮名法語(1387頃)二)
  4. 伝えてゆく方法もない。
    1. [初出の実例]「嫡孫は未だ幼少也。やるかたなき二跡の芸道、あまりにあまりに老心のまうしふ、一大事のさはりともなる斗也」(出典:却来華(1433))

遣る方無いの派生語

やるかたな‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

遣る方無いの派生語

やるかたな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「アサーション」(assertion)とは、より良い人間関係を構築するためのコミュニケーションスキルの一つで、「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己主張のことです...

アサーションの用語解説を読む