遣る方無い(読み)ヤルカタナイ

デジタル大辞泉 「遣る方無い」の意味・読み・例文・類語

やるかた‐な・い【▽遣る方無い】

[形][文]やるかたな・し[ク]
1 心のわだかまりを晴らす方法がない。「憤懣ふんまん―・い」「―・い思い」
2 きわめて程度がはなはだしい。なみひととおりでない。
「女―・く名残を惜しむあはれさに」〈咄・醒睡笑・六〉
[類語]唯唯諾諾・諾諾・義務的・受動的・しぶしぶ・不承不承・いやいや・気が進まない・言い成り・あなた任せ・人任せ・他人任せ・一任・成り行き任せ・天道任せ・運任せ・風任せ・行き当たりばったり・心ならず・仕方ない・仕方がない・仕様がない・せん方ない・余儀ない・よんどころない・否応なし・已やむ無い・やむを得ず・やむを得ない・やむにやまれぬ・背に腹はかえられない・詮無い・どうにも・どうしようもない・如何いかんせん・如何いかんともし難い・悲観的・運を天に任せる・ケセラセラ・出たとこ勝負・お手上げ・手に負えない・始末に負えない・手も足も出ない・始末が悪い・ぎゃふん・諦め・諦める・是非ない・是非もない・由よしない・わりない・しょうことない・しょうことなし・尻が重い・尻重しりおも・忍従・服従・屈従・屈服・帰順・帰服・耐える・耐え忍ぶ・忍ぶ・こらえる・辛抱・我慢・忍耐・頑張る・歯を食いしばる・涙を呑のむ・抑える・遣る瀬ない・びんびん・切切せつせつ・痛切・切実・深刻・ひしひし・つくづく・しみじみ・じいん・心から・切せつ・苦しい・辛い・切ない・たまらない・やり切れない・憂うい・堪えがたい・しんどい・苦痛・悲しい・物悲しい・うら悲しい・痛ましい・哀れ・哀切・悲愴ひそう・悲痛・悲傷・沈痛・もの憂い・断腸の思い・胸を痛める・胸が痛む・胸が塞がる・忍び難い・忍びない・見るに忍びない・見るに堪えない・けだるい・アンニュイ・胸が裂ける・胸が張り裂ける・胸がつかえる・胸が潰れる・胸がつまる・気を揉む・重苦しい・滅入る・気遣わしい・塞ぐ・塞ぎ込む・消沈・しょげる・しょげ返る・沈む・憂鬱・憂愁・沈鬱・メランコリー・鬱・気鬱・気塞ぎ・鬱鬱・陰鬱・暗鬱・鬱屈・鬱結・鬱気うっき・鬱悶うつもん・鬱積・抑鬱・憂さ・鬱陶しい・悶悶もんもん・物寂しい・さびしい・さみしい・心うら寂しい・心こころ寂しい・侘わびしい・人恋しい・孤愁・人懐かしい・物恋しい・小寂しい・哀感・寂寥せきりょう・寂寞せきばく・寂寞じゃくまく・索漠・落莫らくばく・蕭然しょうぜん・蕭蕭しょうしょう・蕭条しょうじょう・蕭殺しょうさつ・寥寥りょうりょう・徒然つれづれ・徒然とぜん・すがれる・うらぶれる・寂れる・たそがれ・萎靡いび・愁い・さむざむ・センチメンタル・落日・廃れる・しんみり・むせぶ・哀愁・悲愁・衰勢・物哀れ・落ちぶれる・物思わしい・衰退・衰残・諦観・春愁・幽愁・秋風索漠・愁思・秋思・愁然・衰亡・孤独・盛者必衰・息苦しい・胸苦しい・悩ましい・憂うれい・有り難迷惑・不如意・惨憺さんたん・骨身にこたえる・骨身に沁しみる・居ても立っても居られない・矢も盾たてもたまらない・哀惜・感傷的・胸が締め付けられる・身を切る

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精選版 日本国語大辞典 「遣る方無い」の意味・読み・例文・類語

やるかた‐な・い【遣方無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]やるかたな・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ① 心にわだかまっていることのやり場がない。思いを晴らす方法もない。やるせない。やらんかたなし。
    1. [初出の実例]「今は聞こえさせじと思ひ給ふれど〈略〉やるかたなければなん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)
  3. ② なみひと通りでない。程度がどうしようもないほど異常である。
    1. [初出の実例]「直に心絶して、やるかたなき工夫をして、間断なくんは」(出典:塩山仮名法語(1387頃)二)
  4. ③ 伝えてゆく方法もない。
    1. [初出の実例]「嫡孫は未だ幼少也。やるかたなき二跡の芸道、あまりにあまりに老心のまうしふ、一大事のさはりともなる斗也」(出典:却来華(1433))

遣る方無いの派生語

やるかたな‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

遣る方無いの派生語

やるかたな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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