気掛り(読み)キガカリ

デジタル大辞泉 「気掛り」の意味・読み・例文・類語

き‐がかり【気掛(か)り】

[名・形動]どうなるかと不安で、心から離れないこと。また、そのさま。「明日の空模様気掛かりだ」「気掛かりなのは娘のことだ」
[類語]考え事思案物思い考え心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる不安危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしい頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずびくびくこわがる臆するおびえるびくつくおじるおじける恐怖恐れをなす悪びれる案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病むおぼつかない

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精選版 日本国語大辞典 「気掛り」の意味・読み・例文・類語

き‐がかり【気掛・気懸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 気にかかること。特に、事態がよくない方向へ行くのではないかと、心配なこと。また、そのさま。懸念(けねん)
    1. [初出の実例]「遣り付た物を遣らねば気がかりな」(出典:虎寛本狂言・米市(室町末‐近世初))
    2. 「偽(うそ)を八分に聞いても少しは懸念(キガカリ)気味で」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
  3. ( [ドイツ語] Sorge の訳語 ) ハイデガーの用語。世界内存在としての人間の現存在の本質が不安としてとらえられる、その構造をいう。ゾルゲ関心。憂慮。

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