冥冥(読み)メイメイ

デジタル大辞泉 「冥冥」の意味・読み・例文・類語

めい‐めい【冥冥/××瞑】

[ト・タル][文][形動タリ]
暗いさま。「―たる闇」
「大雪海を圧して来り、航路―」〈独歩愛弟通信
事情がはっきりせず、見通しの立たないさま。「行く先遠く―とした思い」
[類語]暗い薄暗いほの暗い小暗い木暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗然暗澹ようとしてようほのかかすかほんのりうっすらおぼろげ薄薄淡い杳杳ようよう漠然ぼんやりぼうっとぼうとぼやっと不鮮明もやもや霞む見えにくい陰る曇るおぼろかき曇るぼやけるぼけるかすれるぼんやり朦朧もうろうどろん不透明ほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ茫茫ぼうぼう不可視

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精選版 日本国語大辞典 「冥冥」の意味・読み・例文・類語

みょう‐みょうミャウミャウ【冥冥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. 暗いこと。ほの暗いさま。また、はっきりしないでわかりにくいさま。めいめい。
    1. [初出の実例]「冥(ミャウ)々として人もなし。行歩前途に迷ひ深々として山深し」(出典:屋代本平家(13C前)二)
  3. ゆっくりしているさま。
    1. [初出の実例]「いそぎもせずみゃうみゃうともせぬぞ」(出典:玉塵抄(1563)二六)

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普及版 字通 「冥冥」の読み・字形・画数・意味

【冥冥】めいめい

くらい。〔楚辞九歌山鬼〕杳(えう)冥冥として羌(ああ)晝も(くら)し 東風飄(ひるがへ)りて、靈雨ふる

字通「冥」の項目を見る

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