ぼやっと(読み)ボヤット

デジタル大辞泉 「ぼやっと」の意味・読み・例文・類語

ぼやっ‐と

[副](スル)
物の形や色などがぼやけて見えるさま。ぼんやり。「相手の顔がぼやっとしてはっきり見えない」
記憶などの中味が不確かなさま。ぼんやり。「あの日のことはぼやっとしか思い出せない」
注意が散漫で、間のぬけたように見えるさま。ぼんやり。「ぼやっとつっ立ったまま動かない」
[類語](1ぼんやりぼうっとぼうぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろおぼろげ不鮮明ほのかかすかほんのりうっすら薄薄淡いよう杳杳ようようようとして暗い薄暗いほの暗い小暗い暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗然冥冥漠然霞む見えにくい陰る曇るかき曇るぼやけるぼけるかすれる朦朧もうろうどろん不透明ほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ茫茫ぼうぼう不可視/(2不明瞭朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼうばく漠然ばくぜん不明瞭灰色不詳未詳未知未確認迷宮入りほのかなんとなくなんだかそこはかとないほんのりなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかぼけっとぼやける雲をつかむ不確かもやもや曖昧曖昧模糊ファジー茫乎ぼうこぼうっと漠漠

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精選版 日本国語大辞典 「ぼやっと」の意味・読み・例文・類語

ぼやっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 物の形や色、また、記憶などがぼやけるさまを表わす語。ぼんやり。
    1. [初出の実例]「樹が雨に打たれながら、明るくぼやっとしてゐた」(出典:春の晩(1915)〈田村俊子〉一)
  3. 注意が散漫で、間のぬけたように見えるさまを表わす語。ぼけっと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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