デジタル大辞泉
「軟化」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
なん‐か ‥クヮ【軟化】
〘名〙
①
(イ) 一般に、硬いものがやわらかくなること。柔軟なものに変化すること。⇔
硬化。
(ロ)
固体が加熱によりやわらかく変形しやすくなること。ガラス・アスファルト・
プラスチックなどに見られる現象。⇔
硬化。
(ニ) 医学で細胞や組織が軟弱になること。〔医語類聚(1872)〕
(ホ) 硬水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンを取り除き、軟水にすること。〔家事研究(1920)〕
② 強硬だった主張や態度がやわらげられて穏やかになること。また、そのようにすること。⇔
硬化。
※
ホトトギス第四巻第一号のはじめに(1900)〈
正岡子規〉「万一我々が
都会の
腐敗を一掃する前に軟化して勇気が挫けたといふやうな事があったら」
③ 取引市場で、相場が安くなること。また、買いから売りに転じること。⇔
硬化。〔取引所用語字彙(1917)〕
※海を見に行く(1925)〈
石坂洋次郎〉「
後場(ごば)軟化でガラ落ちってえんだから」
④
通風や照光を遮断することによって、ウド・アスパラガス・ナガネギなど
野菜類の食用とする部分の緑色化や硬質化を防ぎ、軟質を保ちながら生長させ、食用として利用しやすいようにすること。軟白。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「軟化」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報