デジタル大辞泉
「折る」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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お・るをる【折】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
- [ 一 ] 一直線、または一平面のものを、ある点または線で二線分、または二平面のものにする。
- ① (棒状の物を)二重になるように曲げる。また、手足や指などを関節部分から曲げることにもいう。
- [初出の実例]「鯨魚(いさな)取り 海をかしこみ 行く船の 楫(かぢ)引き折(をり)て」(出典:万葉集(8C後)二・二二〇)
- 「手ををりてあひ見し事を数ふればとをといひつつ四つは経にけり」(出典:伊勢物語(10C前)一六)
- ② 曲げて二つの部分に切り離す。
- (イ) 押し曲げて離し取る。手折る。
- [初出の実例]「即ち其の木を折(をり)て取り出で活(い)かして」(出典:古事記(712)上)
- (ロ) 骨などに強い外力がかかって、くだけたり、二つの部分に離れたりして損傷する。
- [初出の実例]「之を地に擲(な)げて遂に其の指を折(ヲ)れり」(出典:法華義疏長保四年点(1002)一)
- ③ ( 紙や布などについて ) 折目をつける。折って形を作る。折りたたむ。
- [初出の実例]「この右近物をるとて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
- ④ 折句を作る。
- [初出の実例]「かきつばたいたまぬやうに公家は折(をり)」(出典:雑俳・柳多留‐一三(1778))
- [ 二 ] [ 一 ]の意を比喩的に用いる。
- ① 心を曲げる。気持をくじく。
- [初出の実例]「ガヲ voru(ヲル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ② ( 「骨を折る」の形で ) 尽力する。苦労する。
- [初出の実例]「此に於て骨を折(ヲリ)て経典を書写したまへり」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)三)
- ③ 動作や物事のつながりを分断して、続かないようにする。「筆を折る」
- [初出の実例]「けれど、是に話の先を折られて了って」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
- [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 (波が)くずれるように寄せては返す。折れ返ってたたまる。
- [初出の実例]「けふもかも沖つ玉藻は白浪の八重折(をる)が上に乱れてあるらむ」(出典:万葉集(8C後)七・一一六八)
- [ 3 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ⇒おれる(折)
へず・るへづる【折・剥・削・听】
- 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「へつる」とも )
- ① 少量を削り取る。けずる。そぐ。はつる。へぐ。
- [初出の実例]「敬ひて天皇の詔勅の詞に順て新羅の所折之(ヘツれる)(〈別訓〉へくところの)国南の加羅、喙己呑等を抜き取りて」(出典:日本書紀(720)欽明二年七月(寛文版訓))
- 「僅の所をもへつり、行末のたそくと定て出る類あり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)四)
- ② 取って減らす。また、上前をはねる。かすめ取る。
- [初出の実例]「二合半のもり切をへつり」(出典:浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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